雑記

天気がよかったので

仕事が終わって八王子に戻り、天気がよかったので東急スクエアの下にあるスタバのオープンカフェでアイスコーヒーを飲みながらボサノバを聴いていました。

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ここのスタバは店内でジャズを流しているのですが、なにせ禁煙なので辛い。外は喫煙可能で、言えば灰皿を貸してくれます。店員さんにも気が利く人がいて、足を痛めて松葉杖を突いていたとき、何から何まで外に運んでもらいました。

以前に紹介した京王八王子のEspresso Americanoは撤退してしまったようで、残念です。

それじゃ、また明日

東洋大学へ行った日の昼ですが、最近は学食のCiao! A Domani (それじゃ!また明日)というイタリア風の洋食屋を利用しています。

このお店は定食部門とパスタ部門に分かれているのですが、ご飯食べないと食べた気がしない私としてはもっぱら定食部門。ランチは「ローストチキンの照り焼きクリームソース」か「ロースとポークのジンジャーソース」にサラダ3品がついたものが人気で、私もそのどちらかを食べます。

今日はチキンのほうを:
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照り焼きクリームソースには最初懐疑的でしたが、食べてみると実に美味しく、はまっています。ご飯の横に直接盛り付け、ソースがご飯にまでかかるのですが、これがいい!また、サラダが秀逸で8種類ぐらいあるサラダの中から3種類選べるのですが、彩りや味の組み合わせが楽しい。今日は「トマトのバジルソース」「ポテトサラダ」「インゲンのベーコン炒め」をチョイスしました。

ちなみにここの店員さん、ふかわりょうに似た人や柴田理恵風の人、かつみさゆりのさゆりちゃんに水道橋博士までいて、華やかです。

カレーのマントラも営業中で、もう少し暑くなってきたらマントラに行こうかと考えています。

夜は昼と輝く

お盆から以降、歯を痛くしていてちょっとユーツだったので書き込まずにいました。

しかし、今夜の(いまも落ち続けている)雷ときたら凄いです。これまで雷が「うるさいもの」「不気味に光るもの」というのは知っていましたが、今夜の雷は「眩しい」。なにせ四方1kmぐらいに立て続けに10発ぐらい落ちています。したがって音はfff(フォルテッシシモ)。通り過ぎたようだったのでビールを買いに走りましたが、戻ってくる途中で第3楽章が始まって、アダージョとはいかずアジタート。100m先にも落ちました。さらに怖いのは雨で家の前の浅川が大変なことになっている。もうね、いつ切れてもおかしくないぐらい堤のそばまで水が迫っている。泥の臭いも激しいし(土砂崩れのときはこの臭いが前兆のようです)。

シェークスピアのソネットに

And nights bright days when dreams do show thee me.
(夢が私に君の姿を見せる時、夜は昼と輝く)

というのがありますが、今夜は黙っていても昼と輝いています。

京八にて

keihachi

京王八王子には事件の翌々日に用事があって出かけましたが、マスコミが多くて道が混んでいました。

上の写真は路肩に停車したマスコミのハイヤー。何故マスコミのか分かるかというと、全部練馬と品川ナンバーだから。

裏通りも車が停まっていて、普段「呆れた!違法駐車の実態!」などと夕方の5時35分あたりから正義の放送をしているテレビ局もこの中に混ざっているのだろうなぁと思いました。

そして彼らが「"この"呆れた実態!」を放送することは決してないのでしょう。

違法駐車監視員のひとがチェックしていましたが、罰金など取材費に組み込まれているのかも知れません。

リーガル・パッド(legal pad)

知り合いの文房具店主と話していたら、最近レポート用紙が売れなくなってきていると言っていました。たしかにパソコンやワープロの普及のため、レポート用紙で手書きレポートを提出してもらうということはかなり少なくなってきました。けれども授業で各自で紙を用意して提出してもらうときなど大半の学生がレポート用紙を使っているから、全く使われなくなったというわけではなくて絶対的消費量が減ってしまったのでしょう。私自身レポート用紙を買わなくなってもう10年以上になります。

レポート用紙に代わってよく使うようになったのがリーガル・パッド(法律用箋)と呼ばれる黄色いパッド(はぎ取り式ノート)です。

legal pad
上の写真は伊東屋のリーガル・パッドですが、なぜ黄色なのかというと、正式な文書(最終稿)である白色と区別し、まだ書きかけの草稿であることが一目で分かるようにするためだと言われています。たしかにこの色分けは便利で、私のように年がら年中机上が散らかっている人間にとっては本当に助かります。これまでは、都心へ出た折りに銀座や新宿の伊東屋で買っていましたが、今度Ito-ya e-STOREというネット通販の店舗が出来たようで、買いやすくなります。八王子のヨドバシカメラではMeadのビュートンリーガル・パッドを大安売りしていましたが、いつの間にか店舗に置かなくなったのでわざわざ取り寄せるかネット通販を利用する必要があります。ソニプラでも時たまMeadのリーガルパッドが置いてありますが、これもまた不定期です。

用途としては会議や話し合いなどでのメモ、ペーパーやノートを作成する前段階のブレイン・ストーミングなどが考えられますし、私自身もっぱらブレイン・ストーミングに利用しています。しかし、こうなるとC/P比が重要になってきます。伊東屋製が一冊600円ぐらい、ソニプラもそれぐらいでした。一方ヨドバシは50sheetsが4冊で400円と非常にお値打ちです。消耗品ですからこれぐらいの値段で手に入れたいと思っていますが、名前から分かるとおり、リーガルパッドとは本来金満の弁護士が使うものなので、どうも贅沢品のような位置づけになっているのだと思います(笑)。

ノート(notebook)

ここでいうノートとは大学ノートのことで、綴じ方として糸綴じ、リング綴じ、ホチキス綴じなどがあります。それぞれ一長一短ありますが、何度も見返すノートには糸綴じを、スペースの狭いところで使う可能性があるならリング綴じを選ぶといいでしょう。

今回は、日本で手に入る代表的なノートとその使用感について簡単にレポートしてみようと思います。まずは大学ノートの代表、セブンイレブンでも手に入るコクヨの「キャンパスノート」です。

Kokuyo campus
上の写真は最近復刻版としてでた「復刻版キャンパスノート」です。左が初代、順に2代、3代、そして4代(現行)。こうやって眺め渡すと面白いもので、それぞれのノートとそれぞれの時代が私の中でもシンクロしていたりします。中学高校生の時はたぶん初代を使っていたんだと思いますが、その頃はルーズリーフなども使っていてぼんやりとした記憶しか残っていません。一番鮮明に覚えているのは2代目で、大学から院にかけて取ったノートの大半がこのキャンパスノートです。3代目?4代目もしょっちゅう目にしているおなじみのデザインですが、このころになるとたぶん次に紹介するツバメノートやTSノートに移行したのでしょう、ほとんど使ったことはありません。

ツバメノート
コクヨよりも知名度は落ちますが、品質が高く、文具マニアの間で有名なのがそのツバメノート(写真)です。表紙のデザインなんか、オーソドックスというか、地味すぎて却ってクールな感じがするほどです(笑)。このノートは紙がフールスキャップといってすかしの入った厚手のプリンとした紙質なので、万年筆や水性ペンで書くのに向いていると思います。私はとくに、「クリームノート」のファンで、これを使って仕上げたノートは結構な冊数になります。

しかし、ツバメノートよりもさらに厚い紙を使った高級ノートがフランスのクレールフォンテーヌです。(写真下)

クレールフォンテーヌ
ただ、ここまで来るとちょっと高級品レベルで1冊300円近くしますから実用的ではないですね。また手に入りづらいノートだと思います。私の場合はいつも行く近所のソニプラで購入しましたが、たまたま入荷されていたという感じでしょうか、次に行ったときは品切れでした。これに万年筆で筆記をすると、すらすらと筆が運びとても楽に書けます。またフロー(インクの流出量)の多いペンでも裏写りを気にせずに書くことができます。現在「アカデミック・ライティング」の授業用ノートとして使っています。

リングノートというとどうしても外せないのが、コクヨのフィラーノート(写真下)です

フィラーノート
これはリング綴じで、リーフにキリトリ線とバインダー用の穴があいていて、普段はノートとして使えるけれど、提出するときには切り取ることができ、ランダムに記入していっても後で切り取ってバインダーに整理できるという優れたノートです。アメリカのノートにはよくこの手のものがあるのですが、日本製というとこのフィラーノートしか見かけないように思います。このノートは最近出たものだと思っていたのですが、コクヨ100年物語で調べてみたら驚きました。1961年からの商品なんですね。

実は最初、このノートをクラス全員に買わせてノートの取り方から何から指導しようと思っていたのですが、シラバスを作成していくとどんどん時間がなくなり、結局この案は削ることにしました。「アカデミック・ライティング」のクラスでは使おうと最後まで計画していたのですが、提出物をタイプして出してもらうので、学生に余計な出費をさせても悪いと思いここでも使うことを諦めました。

アメリカでこのタイプのノートというと「ミードノート」が真っ先に思い浮かびます。このノートについてはエッセイを書いていますのでよかったらご覧下さい。

鉛筆・シャープペンシル(pencil & mechanical pencil)

教科書にちょっとしたことを書き込むときは鉛筆やシャーペンがうってつけですし、実際大半の学生さんもシャーペンを使っています。そこで今さら「鉛筆とシャーペンの使い方」などというテーマで書いても仕方がないので、今回はよくできた鉛筆とシャーペンについて品名を挙げながら紹介したいと思います。

まず避けるべきは「多機能ペン」、一言でいってしまえば「シャーボ」です。このタイプのペンは会社員が内ポケットからサッと取り出してメモを取るためにこそ向いているものの、ちゃんと筆箱を持っている学生がこういう筆記具で済ませているようではまず見込みがありません。なぜでしょうか。ガタつくからです。機構の関係上このガタは仕方ないのですが、こういうガタつくペンで書いていて何も感じないようだとまず将来の見込みはありません。したがって、優れたシャーペンというのはガタつきを極力取り除いたものだということができます。

最初に取り上げるのはStaedtlerのシャーペンです。Staedtlerは19世紀初頭からドイツの鉛筆会社としてトップクラスを走っていましたが、とくにこのメーカーが得意とするのが製図用品で、正確さを要求される製図用品で培われた技術がこれらシャーペンにも遺憾なく発揮されています。このシャーペンの唯一の欠点は「決して落としてはならない」ということです。精密に作られているため先端から落とそうものなら間違いなくペン先が曲がったり折れてしまいます。この欠点を「ダブルノック」というしくみで解決し、グリップにもラバーを仕込んで感触をよくしたのが日本の誇る筆記具メーカーぺんてるの「グラフギア」です。こちらも製図用。トップページからだと、なぜか行きづらくニュースリリースのページからたどり着きました。もっと誇ってよい、全面に打ち出してよい製品だと思うのですが、会社としては特殊用途であるという理解なんでしょうかね。

一方、私はほとんどシャーペンを使うことはなくもっぱら鉛筆です。普段持ち歩いているのはFaber CastellのUFOペンシルというちょっと変わった鉛筆ですが、家で使っているのも同じFaber Castell社の世界でもっとも有名な9000番鉛筆です。一般に外国の鉛筆の硬度は同じ硬度でも日本のそれよりもいくぶん硬く、たとえば日本の鉛筆でBぐらいの硬度が欲しいときは2Bから3Bを使うとちょうどよい感じです。私は万年筆使いで筆圧をかけずに書くことになれてしまっているので、現在は3Bを使ってだらだら書いています。これと並び称されるのが先ほどシャーペンで取り上げたStaedtlerの鉛筆Lumographです。こちらも製図用という位置づけですが、当然ノートに使用しても書き味を楽しめます。そして日本が誇る三菱鉛筆のハイユニ。ひょっとすると書き味は世界一かもしれません。私が常用しないのは表面の塗装がプラスティッキーというか、ピカピカし過ぎていてペンキ塗りたてみたいな感じがするからです。一方上で取り上げたドイツ製の鉛筆は水性塗料を塗ってあるので下にある地肌の木の感触が残っていて握ったときの手触りがよいのです。

まず形から、というのもありだと思います。何気なく使っているシャーペンや鉛筆を意識的に選択するということもまた自分がそれを使って成し遂げることに対する意識やモチベーションを高めることにもなるのではないでしょうか。

筆記具総論はここまでにして、次回からは紙製品を取り上げてます。

ゲルインクボールペン(gel ink pen)

これもまた日本で開発された技術で、1980年代後半にサクラクレパスが「ボールサイン」という商品名で売り出したのが最初だといわれています。これは従来の油性ボールペンと水性ペンそれぞれの欠点を補う形で開発されました。油性ボールペンとは反対に「ボテ(ペン先に付着するインクの固まり)」を出さず書き味も軽く、そして黒がくっきりと黒いボールペン、また水性ペンとは反対ににじまず液漏れをしないボールペンという命題をクリアーしたのがこのペンです。欠点といえば「インクの減りの速さ」ということになるのでしょうが、これも「使い切った」という満足感を与えると考えればあながち欠点ともいいきれない特徴です。

このサクラクレパスの技術を取り入れて、現在では文具メーカー各社がこぞってゲルペンを発売しそれぞれ付加価値をつけて市場を争っています。ブログにも以前書いたのですが、その競争が妙な方向に逸れてユーザー無視の極細競争になっているような気もします。ともあれ、使いやすさと発色の良さで「もう、どれがどれやら分からない」ほど多くの種類が発売されていますが少し整理して紹介したいと思います。各社ともそれぞれ代表的ラインをもち、そこに「ノック式」「ラバーグリップ」「独自色」「ラメ入り」「極細」はては「香り付き」という付加価値をつけているので、まずはこの代表的ラインを知っておくとわかりやすいでしょう。各社の代表ラインは次のようになります。

個体差が大きいので試し書きは欠かせませんが、ただやみくもに試し書きをしても意味がありません。ゲルペン最大のポイントは書き出しです。書き出しがかすれるものはゆくゆく使い物にならなくなります。必ず書き出しをチェックしましょう。筆感ですがどうも同じラインでもキャップ式とノック式ではインクの性質が若干違うようで、概してキャップ式の方が書き味がなめらかなものが多いようです。しかし、ノック式の方が機動性に優れているのでここは使い方と相談して決定した方がいいと思います。

極細のペンを使ってノートを書いている人をたまに見かけますが、超極細は書き味もよくないしあまり薦められません。あれは手帳用なんですよね。ノートを買うお金にも困っているなら細かい字でびっしり書くのも理解できますが、ふつうは0.5ぐらいの太さでサラッと書いた方が「書くこと」に気を取られなくていいと思います。

水性ボールペン(rollerball)

いろいろ調べていくと、どうやら水性ボールペンは日本で開発されそれが海外で大ヒットしたそうですが、詳しいことはトンボのサイトを見てもらえれば分かると思います。

水性ボールペンの長所は万年筆ほどではないにせよ筆圧をかけずにさらさらと字が書ける所です。これはそもそもの発想が「万年筆の書き味とボールペンの簡便性」を両立させようというコンセプトであったことからも当然だといえるでしょう。したがって、短所もまたここから導き出されます。それは「にじみやすい」点です。紙質にもよりますが、わら半紙やペーパーバック、あるいは薄紙の教科書などに張り切って書き込むとほぼ100%滲みます。紙質というのは不思議なもので、いわゆる1平方メートルあたりのグラム数(これが多いほど「厚い紙」となります)に比例するわけではなくて、薄手の紙でも滲まないものもあれば、厚紙なのにはげしく裏写りするものもあります。えてして教科書の紙は裏写りしやすいので水性ペンを使うときは気をつけた方がいいでしょう。

水性ボールペンには直液式と中綿式がありますが、文房具マニアがいつも取り上げる直液式水性ペンとしては次の3つが代表的です。

トンボのMonoballはまさに私にとって青春の筆記具でした。学生自治会に属していたので日に何枚もの報告書や書類を書かなければならなかったのですが、そうしたときにこのペンは非常に役立ちました。何というか神話ではないけれど、「報告書を書くならこのペンで」という雰囲気がありました。このペンの欠点は暑い時期になるとインクがドボッと漏れたりするんですよね。おまけに顔料インクということでなかなか落ちないので結構苦労しました。

パイロットのVcornはずっと後になって知ったものです。このペン、実は密かに水性ペンの最高傑作ではないかと思っています。筆圧をかけると楷書体が上手く書けるのは当然で、報告書をMonoballで書くときも、当然のように筆圧をかけていました。しかしこれだと水性ペンのメリットを消してしまうことになるわけです。しかし、筆圧をかけないとボールに引っ張られる感じで線がまっすぐ引けない。ところがこのVcornは低筆圧でも狙った線を書くことができるのです。この辺の事情は相性の問題もあると思いますが、Monoball一本槍の人は一度試してみたらいいと思います。線はMonoballに比べると若干細いですが液漏れの心配もなさそうです。

Ballぺんてるは日本を代表する文房具らしいのですが、どうも楷書体などきちんとした字体を必要とする報告書系には向いていないようです。というのも、線の太さがまちまちになりがちなんです。ある意味では万年筆にもっとも近い書き味で、上のリンク先の人も評していますが、きっちりした文字を書くよりもサラサラっと殴り書きをするときにこのペンは真価を発揮するように思います。もう一つこのペンで特筆すべきは青インクです。上の3つは青インクがどれも特徴的で、MonoballやVcornが鮮やかな青をしているのに対して、Ball ぺんてるの青は万年筆でいうブルーブラックに似てとても落ち着いた渋い青です。この青が好きでいまでもメモを取るときにこのBallぺんてるを使ったりします。

報告書や履歴書を書くとき、授業のノートを「ノート」に書き込んだりメモを取るとき、手書きのレポートを提出するとき、これらの水性ボールペンが役に立つでしょう。