Every Honey Bee doesn't like me

先日、夕方街を歩いているとハチに刺されました。右手中指と人差し指のあいだに間違って挟まってしまったらしく、中指のほうを「チクリ」と刺してきました。刺されてから痛さに気づいて見ると、小さな白黒のハチが針を刺したままもがいています。殺してはかわいそうだし、下手な抜き方をして針が残ってもいやなので、そうっと抜いて助けてあげようとしますが、こちらの慈悲心が分からないようでもがいたり、また刺そうとしたり暴れます。それでも何とか抜いて放してやりました。
ちょうど、八王子文化に行く予定だったので、そのまま文化まで行って毒を絞り出し、水洗いをして役員の人に薬箱を出して貰いムヒを塗りました。

その日は何ともなかったのですが、翌日(チャップリンの試験をやった日です)は徐々に腫れてきて軽く熱を持ち、その翌日(火曜日)が頂点でほとんどペンを握ることも出来ず、予定していた試験の採点は中止してヒヤロンや水で手を冷やしていました。
今日は治まってきたようなので、明日から採点を開始したいと思っています。

皆さんも虫(とくにハチやブヨ)には気をつけて下さい。

成長してくれたペン

サイトの方でも、文具についていろいろ書いているけれども、あちらはどちらかというと総論に近い感じで、なるたけ「持ち物紹介」「持ち物自慢」はしないようにしようと心がけています。一方ブログの方は、授業も終わって定期的な記事もなくなり、メンテの必要性からちょっとした話題についていろいろ書いていこうと思っています。
万年筆は、ある程度使い込むとなじんでくると言うか、最初「?」だった部分が徐々に解消されてあるとき劇的に手になじむようになります。ほんの数日前、それまでペンケースに入れて職場に持ち込んで使っていたペリカン・ニューヨークがインクを使い果たしたので、綺麗に洗浄して代わりのペンを下ろすことにしました。数年前から使っているウォーターマンのリエゾンです。ウォーターマンのペン先が硬いと言われ出したのは近年のことですが、わけてもこのリエゾンは形状がラウンドアップ・ニブでとても硬いペン先です。最初手にしたときは書き味も硬いし、あまり良いペンではないという印象でした。

しかし前回使って休ませた後、今回下ろしてみると書き味が劇的に変化していることに気づきました。どういう理由か分からないけれど、万年筆にはこういうことが起こるようです。書き味の変化というのはとりもなおさず経年変化なわけで、前回しまう頃の書き味がそのままつづいていそうなものなんですが、洗浄して、乾かして保存し、新たにインクを入れ直すと、こういう変化が起きていることもしばしばあります。
道具自体の成長を楽しめるところも万年筆のよさだと思います。

今月の紅茶

授業が終わってから、市内へ出てレシピエで紅茶を購入しました。今月はディンブラのクオリティーを購入。ロイノルン・クォリティ 05です。
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ディンブラ地方はスリランカ(セイロン)中央山脈の西側に位置し、クオリティーシーズンは1月から2月にかけてですが、日本にこれらが入ってくるのは3月から4月です。反対に中央山脈の東側に位置するウヴァはこれから秋にかけてがクオリティーシーズンになり日本で手にはいるのは秋ぐらいです。
三大銘茶にも数えられるウヴァが力強い紅茶であるのに対して、ディンブラは柔らかい感じの紅茶です。香りは花の中でもバラのような香りがする紅茶で、ミルクティーでもストレートティーでも、あるいはタンニンが少ないためアイスティーにも向いています。ただ、このクオリティーはディンブラの中では力が強めの味と香りだと思います。葉の形状はセイロンティーらしいBOPで細かく、味が出やすくなっています。
先月買ったアッサムが内向的な香りなのに対して、今回の紅茶は外向的な香りで、ちょうどボルドーとブルゴーニュ・ワインの対比と似ているように思います。