今月の紅茶

今月はもう終わりかけているのですが、6月中は大学の職員から頂いたさまざまなお茶を飲んでいました。フォションのアップルティー、トワイニングのダージリン、もう一つマレーシア産の正体不明のお茶です。

これらはまだ残っているのですが、いよいよ蒸し暑くなってきたので今日は紅茶とスパイスを買いに出かけました

tea and spice

スパイスは以前も紹介した「カルダモン・アンド・ペッパー」。紅茶のほうは普段よく使っている「シロニバリ(CTC)」、アッサムの茶です。相も変わらずめんどくさがりなので、チャイを煮立てたりせず葉っぱと一緒にしてお湯を注いで作ります。

しかし今日は蒸しますね。家のベランダから市役所のほうを撮影した写真がこれ。

rainy season

市役所が雨と蒸気で霞んでいます。

Too hot the eye of heaven shines

Shall I compare thee to a summer's day?
Thou art more lovely and more temperate.
Rough winds do shake the darling buds of May,
And summer's lease hath all too short a date.
Sometime too hot the eye of heaven shines,
And often is his gold complexion dimm'd;
And every fair from fair sometime declines,
By chance or nature's changing course untrimm'd;
But thy eternal summer shall not fade
Nor lose possession of that fair thou ow'st;
Nor shall Death brag thou wander'st in his shade,
When in eternal lines to time thou grow'st:
So long as men can breathe or eyes can see,
So long lives this, and this gives life to thee.
(William Shakespeare: Sonnet 18)

(君と夏の一日を比べてみようか?
君のほうがもっと美しく、もっと温和だ。
すさぶ風が五月の柔らかなつぼみを揺らすことはある、
また夏の貸借期間はあまりにも短い日にちしかない。
時に天をめぐる太陽という目があまりに熱く輝く時もあれば、
その金色の顔色が雲にさえぎられることも多い。
そしてまた、美しきものもいつかはその美しさから滑り落ち
たまたま、あるいは自然の変化によって崩れてゆくものだ。
でも、君の永遠なる夏が翳りゆくことはないし、
今君が持っている美しさの所有権を失うこともない。
あるいはまた、死の谷の影を君が歩むと、死が威張ることもない、
この永遠の詩行の中で時のある限り永遠に茂るのだから。
人が息をし、人の目が見える限り、
この詩は生きつづけ、君に命を与える。)

シェイクスピアの154篇からなる『ソネット』のうちでももっとも有名なものの一つが、この18番ソネット"Shall I compare thee . . ."です。例えば映画Shakespeare in Loveでは主人公シェークスピアがヒロインに送る詩がこの一篇であり、Darling Buds of Mayというタイトルのテレビシリーズも撮られています。上のタイトルに挙げた一節は、私が「暑過ぎ!(too hot)」というと、すぐさま口をついてでる口癖なので取り上げました。

しかし、この詩は名作です。永続性と脆弱性、若さと老化、美と醜、などといったアンチノミーが整然と、いや雑然と併記されています、"ars longa, vita brevis"ということわざの誤訳(本来は、「技能を修得するには長い月日が必要なわりに、人生は短い」=「少年老い易く学成りがたし」なのですが、「芸術は長い、それに比べて人生は短い」と芸術の優越性のように解釈されることが多いのです)を地で行ったような、芸術の優越性を物語っているようにも響きます。

しかし違うと思うんですね。これは、シェークスピアの宣言であると思うわけです。だからこそ、11行目でバイブルの『詩篇』に抗うようなことを(ここは『詩篇』の23章「たとえ死の谷を歩むとも、私は怖れません」を意識した一節です)かいていると思うのです。『ハムレット』でも「自然に向かって鏡を掲げる」という下りで、彼は自分の芸術家宣言(本来は芸術意識の登場以前なので、劇作家、詩人宣言です)をしていますが、これと呼応します。

最後の対句(couplet)など、生きているうちに一度は書いてみたいものです。「人が息をし、人の目が見える限り、この詩は生きつづける」・・・かっこよすぎます。それにしても、この頃のソネットに多用される「法学部的ターム」、シェークスピアはこの頃訴訟でも抱えていたのでしょうかね?

新宿(ヒート)アイランドのバーガーキング

今日は新宿で一回降りて、西新宿のほうを散策してみることにしました。

南口と西口を結ぶ通路を歩いていると、懐かしい顔が。高校生の時に英語を教えていたラヂオ君とたいさんです。もちろんどちらも仮名です。二人とももう大学のsenior、4年生なので就職の様子を聞くとどちらも順調のようで何よりです。忙しい二人なので散策につき合わせるのもどうかと思い、しばらく立ち話をして別れました。

しかし、今日も今日とて暑いこと暑いこと!東京が30度なら八王子は32度だとどこかで書きましたが、八王子は森も多いし風が抜けやすいせいか、ずいぶん体感温度は低い。新宿の西口なんて地面はしっかりとアスファルトで固めた事実上の砂漠で、おまけに高い建物を建てるから必然的に人口の盆地となった格好で、歩道のちょっとした手すりなどを触っても「アチッ」という感じ。暑いし熱いしたまに吹く風は温い。

ということで、あまりうろつき回るのはよして昼を食べようと店を探していると集合店舗のビル「新宿アイランド」に出くわしました。

新宿アイランド・パティオ1

しかしこの暑さ。「新宿"ヒート"アイランドの間違いじゃないの?」などと心の中で悪態をつきながら階段を降りていくと両側に流水があって、少しでも涼を出そうということでしょう、あまり効果は感じられません。下は円形の広場になっており(ここをパティオ=中庭と呼ぶようです)その周囲を取り巻く形で店舗が並んでいますが、すごい行列を目にしました。今話題の「バーガーキング」、昔一度食べたことがありますが、量が多くて美味しかった記憶があります。

バーガーキング

しかし最後尾で30分待ちとの事・・・私は母親が戦後の混乱期に幼少期を過ごして、配給などの列に並び続ける生活を送った反動で「列に並んでまで何かするのははしたないこと」という教育を受けたのと、青春期が崩壊直前のソ連とシンクロしていて、いつも物を手に入れるために並び続けている映像を見続けたのが原因だと思うけれど、列に並ぶのが極端にいやなんですね。「終戦直後やソ連邦でもあるまいし」という意識が先に立ちます。それでも誰かと一緒ならなんとか我慢できますが、一人ではまず無理です。ここでラヂオ君やたいさんと別れたことを後悔します。彼らがいれば一緒に並んでもらって無駄話に花を咲かせているうちに30分ぐらい経ってしまうからです。

仕方がないので別の店を探しましたが戸外ということで暑い。四囲を水が取り囲む構造になっているのですが、盆地の形状なのでお世辞にも涼しいとはいえないし、おまけに歩いてきたので汗が引かないわけです。ということでビルの中に入って店を探しましたが、あまりぱっとせず、結局和幸でカツレツを食べました。和幸ならば八王子にもあるんですがね。ご飯を食べて人心地ついたので、先ほどの広場に戻って一服しながらあたりを眺めたりする余裕が出てきました。

パティオ

しかし高いビルです、天に嘯(うそぶ)いています、バベルの塔とならないことを祈ります。もっとも周囲にはもっと高いビルも立ち並び、都庁なんかはすでにバベライズされているような気がしますが。落ち着いてよく調べてみると、「スパイスロード」という集合店舗があり、そこには香辛料を効かせた料理を出す店が立ち並んでいてインド式のカレーやレバノン料理、「陳麻婆豆腐」などという美味しそうな店も入っていたようです。そっちにすればよかった。

お腹もくちくなったのでパティオを後にし、暑い中京王新宿までたどり着いて準特急で八王子に戻りました。

今度は平日に行ってみて、行列の主「バーガーキング」の味見をしてこようと思います。

サンシャワーと柚子胡椒

今日は仕事終わりに突如夕立に襲われました。

私などは八王子生活が長いので、お昼頃の天気と気温の様子で「今日は来るか来ないか」が分かるほどになり、今日は来ると卦が出たので傘を持参しましたが、学生さんにはその見極めが難しいらしく、今日も大勢の人が一階ロビーの軒先で雨宿りをしていました。

shower

本来なら4限終わり、ここは行きかう学生で賑やかになっていなければいけないのですが、突然の驟雨で人っ子一人いない状態に。実はこの後ろに大勢の人がいて、私がチカラを発揮して雨を止ませるのをいまかいまかと待っているのですがね(大嘘)

しかし俄か雨の習いとして、すぐに止みはじめ日が時々射したりします。教員バスである先生が「狐の嫁入り」とおっしゃっていましたが、英語では"sun shower"といいます。このサンシャワーになるとムシムシし始める。しかも発散しない感じの暑さ・・・

こういうときは辛いものがいいと思い、セブンイレブンに買い物に行きましたが、なんだかとてもいいものが発売されていました。「ひとくち焼鳥(柚子胡椒付き)」。柚子胡椒というのはさわやかな辛さで、こういう蒸したような暑さの時にはうってつけだと思うのですが、好き嫌いが激しい香辛料で、好きな人はラーメンにだって入れるけれど、嫌いな人は側によるのもお断りなんていう、香辛料界の秋葉系みたいな存在なんですね。私も秋葉系は側に近寄ると、なにか一言言うかなにかしたくなりますが、香辛料の秋葉系は大賛成、燃えているわけです。

しかし、このマージナルな嗜好品「柚子胡椒」を打ち出してきたセブンイレブンには敬意を表します。今回の「ひとくち焼鳥」は「屋台風焼鳥」と違ってご飯よりも、酒に合います。日本酒がベストマッチではないでしょうか。

白山紫陽花祭り

仕事終わりに白山紫陽花祭りに行ってきました。

東洋大学の南門を出ると正面の細い路地が白山神社への裏の参道となっていて、すぐに行けます。最初に児童公園のような広場があり、その広場を囲繞して紫陽花の花壇が作られています。下の写真はそこから祠のような建物の方向を撮影したもの。今回は設定を間違えてVGAサイズ(640 x 480)で撮ってしまったため、サムネイル画像になっています。クリックしていただければ大きな写真が出てきます。

hydrangeas
すべり台のはしごの途中から撮りました。しかし、子供の頃普通に上り下りしていたすべり台ですが、大人になってから上ってみるとずいぶん心もとない造りになっていますね。

メインの紫陽花花壇は「会期中以外は閉めております」という立て札が掲げられて閉まっていました・・・会期中のはずなんですけれどねぇ?そこに、珍しく純白の紫陽花があったので柵越しに一枚撮ってみました。

white hydrangea

そこから渡り廊下をくぐると、もう表の参道に突き当たります。思ったほど多くはないですね。たとえば創大の松風センターから教育学部棟まで続く紫陽花並木のほうが、規模としては大きいと思います。

紫陽花の中には「額紫陽花(ガクアジサイ)」といって、全部のつぼみが開かずに周辺の花びらだけが開く種類があります。ブルーの額紫陽花がとても爽やかだったのでこれも1枚。

blue macrophyll

さらに、白い額紫陽花が可憐に咲いていたので、こちらも撮りましたが、白味が強くて、いくぶんハレーション気味ですかね?

white macrophyll

このあと表の参道に出ましたが、非常に流行っているイタリア料理店が二件ほど軒を競っていたりして、原宿に比べても遜色ないほどの表参道ぶりです(ほんとはちょっと広い路地といった趣き 😛 )。お昼がまだだったので、そこで食べていこうかとも思いましたが、30分以上待つと聞かされて大人しく帰ってきました。

全日本大学野球選手権

全日本大学野球選手権のベスト4に創価大学が入ったということで、今日のお昼1:30から神宮球場で早稲田との対戦カードになりました。

普段なら神宮球場へなど行かないで陰ながら健闘を祈っている私ですが、今回は東洋大で仕事があったのでそのまま神宮まで出られることや、対戦相手が早稲田大ということで、早稲田といえば佑ちゃん、またの名を「手巾皇子(ハンケチ王子)」ということで話題にもなっているし観戦に行ってきました。創価大学の学生・職員・教員は自己申告すれば一塁側で無料券をもらえたので、それを頂いて入場。

jingu stadium

神宮球場です、混んでいます。

一塁側スタンドは、このとおり創価大一色、というか三色 🙂

first stand

友人の先生と待ち合わせていて、彼が来るまでのあいだ一人で観ていたのですが、実は私、あまり野球のことが分からないんです。昔は一塁と三塁も良く考えないと分からないし、三振すればアウトというのは分かっても、どこに投げたからストライクなのかが分かりませんでした(今でもよくわかっていません)。だから、以前も記事に書いたと思うけれど、高校時代ブラバンに駆り出されて高校野球の応援に行っても、そもそもどちらが優勢なのか分からないので、打ったら大きな音を出すように指示されて、間違えて相手側がホームランを出した時に爆音を出して怒られたこともあった程です。

今は成長して、ルールぐらいはたいてい分かりますが、分からないのは戦略。やっと「送りバント」でみんなが喜ぶ意味が分かった程度です。アウトを貰って何で喜んでいるのかしばらく分かりませんでした。

だもんだから、打者がヒットを打って守備が取れないと、「大の男が三人もいるんだから、そん時取ったらいいじゃないか!?」などと思い、不満がたまってくるわけです。友人がやってきて、「取ろうと思っても取れないようなところを狙って打っているんだ」ということを教わってやっとからくりが分かった次第です。

さて、試合は早稲田が優勢のまま進みます。特に第一回目、6点を取られた時は「なんかずーっと早稲田が打っているなぁ」と思ったら、結局アウトを取れないからなんですね。

そして、暑い!ブログ文体で書けば「あぢぃぃぃいぃぃいーーーーーーーーーーーーーーいっ」という程度に暑い。早稲田が打っている時間を見計らってビールを買いに降りたら、高いのなんの、800円ぐらいする。「今日日Jリーグなら600円ですよ!」と不必要なライバル心をむき出しにしながら、水分補給ということでアクエリアスを買って戻りました。

さて、問題のハンケチ王子ですが遠くてよく見えない。

saito

野球を見慣れている友人は「案外に小柄だね」などといいますが、この距離だと私には全員小柄に見えます 😛

アクエリアスを飲んで一息つきましたが、暑さは増すばかり。風が吹いている時はいいのですが、吹いていないとオーブンの中にいるが如し。あす、麻疹の分の補講なので体調を壊してもいけないし、友人を連れていったん休憩に外に出ようとすると「再入場できません」と言われ、渡りに船とばかりに退場してしまい、信濃町駅へ向かいました。そして駅のそばにあるビアレストランでビールを飲みながら休憩し、八王子に戻りました。

車中気づいたのですが、シャツの外に出ていた手や顔が日焼けでもう赤くなっていました。

ブロンズ像写真選び

大学のほうのブログには創価大学のシンボルともいえるブロンズ像を入れようと考えて、今週の月曜日に大学に行った際、何枚かの写真を電話のカメラで撮りました。

結果的に使ったのはこれ
bronze

しかし、アングル的に一番いいと思ったのは、下の写真なのです。

bronze 2

上が天使、下が印刷工のブロンズ像ですがこの角度のほうが躍動感があるように思えるわけです。しかし問題は右側の雲!なんだか、暗雲が立ち込めている感じがして、ブログのトップページにはふさわしくないと考えてボツにしました。

ちなみに、最初から「これはないな」と思っていたのが下の写真。

bronze3

遠巻きにして写している感じが水臭いし、おまけに暗雲が広がっている感じがする。台座につつじの花が映っているところなんかはいいんですけれどね。

ちなみに、この台座に書いてある銘は

英知を磨くは何のため 君よそれを忘るるな

という言葉です。ブロンズ像の上の天使は英知を表しており、下の印刷工は人々の地道な営みを表わしています。天使がラッパを吹くのは、下の印刷工を代表とした民衆のためであるという真理のアレゴリーになってるのです。

携帯に対応しました

WordPressのブログには、プラグインといって後から付け加えて機能を拡張するプログラムがたくさん出ています。

そんなプラグインを利用して携帯に対応しました。

WordPressで作ったブログを携帯で閲覧するためのソフト
Mobile Eye+

同じく携帯から投稿するためのソフト
SOMY Mobile Gate

学校のブログのように素早い更新に活躍してくれそうです。

ちなみに、下の紫陽花の記事は携帯から画像ごと送ってみました。文章がブツ切れなのは携帯だと字が打ちづらいからです 😐

紫陽花が花盛り

20070613_1642.JPG

白山神社では紫陽花祭が開催されていますが、なかなか時間を取れず、まだ行ってません。

しかし通学路に面した寺の紫陽花が満開だったので電話のカメラで撮影しました。

先日の写真と比べれば、季節の移り変わりは一目瞭然。どちらも同じ株の花です。

ブログを新しくしました

急に思い立って、ブログを新しくしました。

"Movable Type"から"WordPress"への変更です。これまでも特に不具合は感じていなかったのですが、なんとなく飽きてきての変更です。
それにともなって、これまでトップページ、日記のブログ、書評のブログ、文房具のブログを分けて立てていたものを統合しました。各記事はカテゴリーによって分類されているので、カテゴリーのドロップダウンを開いてください。ただ、ジャズのブログだけは以前と同じく分けて立てています。記事の量やデザインの関係です。

これからもよろしくお願いします 🙂