今日の相棒「招かれざる客」は、かの名作「殺人晩餐会」に似ていて面白かった。
舞台がオーベルジュという点、ゲストの何気ない仕草からつなげていく推理、意外な犯人というところが「殺人晩餐会」を髣髴とさせる。幸吉役の渡辺哲さんに匹敵する、時代劇悪代官でおなじみの中田博久さんもインパクト大。右京さんのいかにもな小芝居や、ワインの銘柄が「シネマ・ド・・・」ってところも面白く作ってある。
この番組、再び軌道に乗ってきたようだ。
今日の相棒「招かれざる客」は、かの名作「殺人晩餐会」に似ていて面白かった。
舞台がオーベルジュという点、ゲストの何気ない仕草からつなげていく推理、意外な犯人というところが「殺人晩餐会」を髣髴とさせる。幸吉役の渡辺哲さんに匹敵する、時代劇悪代官でおなじみの中田博久さんもインパクト大。右京さんのいかにもな小芝居や、ワインの銘柄が「シネマ・ド・・・」ってところも面白く作ってある。
この番組、再び軌道に乗ってきたようだ。
その後周りの相棒フリークと話していて教えてもらったのだが、神戸尊と陣川君が初対面だったのは当然だったようだ。
年末のテレビ版が実は去年の夏の事件という設定で、映画そのものがそのつながりで夏に起こっていた。だから秋から始まった『相棒 Season9』での二人が初対面なのではなく、むしろこの映画が初対面という設定なのだそうだ。てっきり暮れの出来事だと勘違いしていた私のミス。
そして、確かに小野田さんは今シーズンに入ってから一度も登場していない・・・
相棒 劇場版IIを見てきた。
結論からいうと、前回の映画が5点だとすると2点。それでも甘いぐらい。わざわざ映画にした意味があるのだろうか?
以下ネタバレを含むが、疑問点とおかしな点
・警視庁の会議室にしても警察庁の地下駐車場にしてもあんなに無防備でいいのだろうか?
・陣川君と神戸君が初対面のような挨拶をしていたが、既に面識があるはず。映画版は別といいたいところだが、先日のテレビ放映からのつながりということになっているので、このエクスキューズも成立しない。
・曹さんのご遺体はいったいどこに?
・サブタイトルにある警視庁占拠は始まって早々に解決してしまう。ゆえに一番長い夜と銘打ちながら昼の捜査や聞き込みがメイン(この点では、遠藤章造が出ていた新年スペシャルのほうがよほど長い夜だったと思う)。
その他同じシーンの使い回が多かったり、人質となった上級幹部の個性があまり描かれていなかったりで、内村さんの鼻血しか印象にない 🙂
最後に衝撃的な出来事があるが、こんなの映画でやってしまったら、映画見ていない人がテレビを見てどう思うのだろうか?それも疑問。
あなたの正義を問う、、、これがテーマのようだが拮抗する二つの正義やアンチノミーがあったとは思えない。どう見ても右京さん側が正義、というより合法的だし、むしろテレビのエピソードに、もっときわどく両者の正義がつばぜり合いをしているようなものがある。
まあ、小西真奈美は黒目がちだということだけはよく伝わった 😛
昨日の『相棒』はかなりティープな話であった。親しい相棒フリークと話しても「重かった」「身につまされた」という声が多い。
就職氷河期といわれた世代に大学を卒業し、思うに任せぬ日々を歩みつつ、どんどん転落の淵にまで寄ってしまい、ついにボーダーラインを一歩右側に寄ってしまった男の話とも読めるし、押し寄せる幾つもの絶望の波の中、最後の軽いプッシュが彼に命のボーダーラインを踏み越えさせてしまった、とも考えられる多義的なタイトルである。
ゲストの山本浩司(こうじとよむらしい)さんは、それまでも性格俳優としての実績がある人だが、今回の演技でその名声はいやがうえにも高まったと思う。とりわけ、無料でパンが食べられるカフェでパンをほおばる姿は、この国のすがたを象徴的に表していた。小泉内閣の時に、首相以下髪を振り乱して発狂したように「自己責任論」を振り回して以来、この国がもともと持っていたはずのやさしさがどこかへ消し飛んでいるような気がする。そのやさしさとは何か?
最後に右京さんが「彼もまわりの人にも手を差し出す勇気がなかった」と言ったが、この台詞にすべてが集約されている。
「勇気とは慈悲」あるいは「慈悲は勇気という形で現れる」といわれるが、そのやさしさとは慈悲、勇気という形の慈悲なのではないか?それがこの国から、当分消え失せていることが悲しい。そんな問題を突きつけられるようなエピソードであった。
相棒シーズン9が始まってまだ4話目なので早計かもしれないが、今日の第4話が今期を代表する一作に入るのは間違いないと思う。
まずキャスティングがよい。山田吾一のとっつあんに怪しい性格俳優の螢雪次朗、そしてずうとるびの新井康弘という渋さ。3人が3人とも、どこか怪しく胡散臭い。派手さはないものの演技にひだがあり、観ていて安心できる。
そして本がよい。前半ですべての手がかりが開示され、それが後半になってひとつに収斂していくだけでなく、手がかりの提示方法がミスリードの役割も担っていて実に巧みである。
今回のようなエピソードが相棒の醍醐味であり、このドラマを息の長いものにしているのだと思う。
『相棒』のシーズン9が始まった。
今回は「初回2時間スペシャル」ということもなく、普通に1時間番組のようにみえたが、やはり「つづく」だった。
石原軍団の徳重聡が出ているということで少し危惧して観ていたが、今週はあまり絡むことなく、最後に逃げていった 🙂
というのも彼のみならず、石原軍団の役者は概して単調で演技にひだがなく、その割りに(というかそれゆえ)演出を過剰にしてなんとか雰囲気を持たせることが多くてあまり好きな役者たちではないのである。冒頭で「軍団」臭い演出が垣間見えてはいたが、中盤からはいつもの相棒。
米沢さんがやたら強気で伊丹に対して、「私が(右京さんを)お呼びしましたが何か?」といったのが印象的だった。捜一との関係も、対立というより、半ばあきらめの雰囲気。後半、神戸が積極的に捜査にかかわってきたのに対し、右京さんが嬉しいくせに「にんまり」という表情を抑えつつ対応したところも印象深い。こういう演技ができないから「軍団」は嫌いなのである。
TSUTAYAにいつ行っても貸し出し中のDVDが、相棒のセカンドシーズン、第3話の『殺人晩餐会』の巻だ。
しかし、これも当然。ここまでずっと見てきて、もっとも優れたエピソードの一つは、やはりこれだと思う。前半に撒かれた手掛かりが後半になって有機的に結合して犯人を指し示す。前半のすべてが意味を持ちはじめる後半。これほどよく出来たエピソードはなかなかない。それを証明するかのように、このエピソードを含む1枚は行くたびに貸し出し中。
昨日の相棒はなんと言っても小嶺麗奈の出演が印象的だった。彼女は、私の中では「広島美香」なのである。
そう、金八先生の役名。綺麗なお嬢さんだと思っていたが、ずいぶん成長したみたい。
ストーリーは、一見「警察内部のスキャンダル?」と思わせる伏線ながら、結局男女の愛のもつれという点で、準主役として今回頑張っていたラムネ氏の時のエピソードを裏返したというか表返したというか、ずらしたというか、とにかくそういう展開であった。
それにしても、神戸ことミッチーが「なぜ管理官は結婚しないんですか?」といった下りは興味深かった。右京さんも亀ちゃんもラムネ氏の秘密は、マジで、厳重に守っていたってことが分かる。これは、ラムネの中で、右京ポイントアップかもしれない。後半はそんな感じだった、、、、、と、見てない人には決してわからない記述でした^^;
今回の相棒はなかなかの大胆トリックと、ミスリードを含めて全体がきれいにつながった傑作でした。最近はなんだか仕掛けだけ大げさで結論が牽強付会なエピソードが続いたので、久しぶりにたのしめました 😉
ストーリーについてはネタバルしないように語りませんが、ラスト・シーンで「昔の楽しかった頃」を演出する小道具としてアラジン・ストーブが登場していたのも印象に残りました。
『相棒』の正月スペシャル、面白かったです。特に歴ヲタの私としては。最初の利休の映像から被害者の手に握られていた1500台の数字の照応関係はすぐに分かりましたよ。しかし、これが大きく臓器再生と茶器の平行関係にいたるとは!
ちなみに利休七哲と登場人物の関係ですが
細川忠興(三斎) - 細野教授
古田重然(織部) - 古谷さん
芝山宗綱(監物) - 芝木美津代
瀬田正忠(掃部)
蒲生氏郷 - 蒲田さん
高山長房(右近/南坊) - 高村さん(被害者)
牧村利貞(兵部) - 牧瀬妙子(被害者)
んで、瀬田掃部だけ前川さんと一致しないんですが、そのわけは?瀬田法相(渡哲也)と繋がっていたりして(笑)しかし、橋爪さん(前川役)はいい感じで年齢を重ねられていますね。あの世代では一番のいい男では?
明の皇帝から日本国王への認証という話だと、後の大明討入の無謀な戦争と矛盾しそうでしたが、そう展開してきましたか。犯人逮捕の経緯など、ちょっと強引かとも思いましたが、よく出来たお話でした。