としもとしだし

昨日のお昼ぐらいからおなかが痛くなったので今朝一番で病院に行ったら腸炎(盲腸か憩室炎の疑いあり)と診断されました。オペや入院はいやだったので薬を出してもらって経過を見ることに。5種類も薬を出されました。

今回は外耳炎の時のように地元の耳鼻科というわけにも行かず、八王子消化器病院まで足を伸ばしましたが、ああいう大病院は検査が多く、血液検査に尿検査、エコーにレントゲンまで撮られる始末で、結局9時に入ってお昼の2時までかかりました。軽い人間ドック状態です。待ち時間に読むための本を持って行ったんですが、今回は選択を間違えていたようで、推理小説を持っていったら待ち時間を気にしながら読むので集中できず、登場人物がだんだん混乱してきて読むのを諦めました。もっとシンプルなエッセーがよかったとつくづく思います。

検査が終わって再び診察をしてもらい、脂肪肝を指摘されましたが、ドクターがなんだか怒ったような感じで言う。「まあ、心配だからついつい怒ったような声になるんだろうけれど、心配のあまり怒っていいのは親だけだぜ。ドクターさんよ、アンタは俺のお袋かい?マザーファッカー!」と心の中で思いました。もちろん口に出すと後で痛い注射を出血大サービスで増量されたりしそうなので心の中だけに留め、神妙に聞いていました。

自宅療養ですが、おなかの病気なので食事もいろいろと控えなければならないことが多く、特に酒や辛(から)いものは厳禁というのが辛(つら)いです。こんなに辛(つら)い思いするなら、辛(から)いものを食べたぐらいの負担がかかりそうな気がしないでもないですが。また、脂肪肝も見つかったので夜はあまり食べられなくなりました。外耳炎が長引いたので気にしていた糖尿(炎症や傷が治りづらいと糖尿の疑いがあるそうです)は大丈夫だということで安心しましたが、いずれにせよ粗末な食事に甘んじなければならないようです。また意外なことに繊維質の多い食物は腸を刺激するのでよくないそうです。

まあ、福田総理ではないですが、これも「歳も歳だし」って言うことでしょうか。

ハービーさんの The Riverがグラミー賞最優秀アルバム賞に

素晴らしいニュースが飛び込んできました。

ジャズ・アーティストが65年のスタン・ゲッツ以来となる快挙

 第50回グラミー賞の授賞式が現地10日、日本時間の11日13時に、終了した。

 毎年、多くのドラマが生まれるが、今年は特にアニバーサリーイヤー。開催前にはウィル・アイ・アム(ブラック・アイド・ピーズ)のパフォーマンス時、つまり年間最優秀アルバムの発表前に、マイケル・ジャクソンが登場するのではないかとささやかれたが、残念ながら、それは叶わなかった。

 とはいえ、今回のグラミー賞、一番の驚きはその年間最優秀アルバムだろう。

 ノミネートは今回最優秀ロック・アルバムを受賞したフー・ファイターズ『エコーズ、サイレンス、ペイシェンス・アンド・グレイス』、最優秀カントリー・アルバムを受賞したビンス・ギル『These Days』、最優秀ラップ・アルバムとなったカニエ・ウェスト『グラデュエーション』(収録曲「ストロンガー」では最優秀ラップ・ソロ・パフォーマンスも)、主要4部門のうち3部門を受賞したエイミー・ワインハウスの『バック・トゥ・ブラック』、そして、御年67歳になろうというジャズ・ピアニスト、ハービー・ハンコックの『River: The Joni Letters(リヴァー?ジョニ・ミッチェルへのオマージュ)』。

 このハービー・ハンコックの『River: The Joni Letters』が、大方の予想に反して、最優秀アルバムを獲得したのだ。

『River: The Joni Letters』は、そもそも彼が敬愛する音楽仲間であるシンガーソングライターのジョニ・ミッチェルに捧げたもの。ノラ・ジョーンズ、コリーヌ・ベイリー・レイら若手から、ティナ・ターナー、レナード・コーエンといったベテラン、さらに、ジョニ・ミッチェル本人の参加を得て作り上げたアルバムだ。

 ベテランのこうしたコラボ作品というと、ロック界ではサンタナの『スーパーナチュラル』が記憶に新しい(第42回)。

 しかし、ハービー・ハンコックの場合、ジャズ・アーチストであるということも特筆すべきこと。必ずしもヒットチャートを争うジャンルではない。そう、ジャズ・アーチストとしては非常に珍しく、65年のスタン・ゲッツ以来となる、アルバム賞受賞なのだ。

 カニエ・ウェストは呆然としているだろうか? それとも、リベンジを心に誓っただろうか?

 さまざまな思惑をつい考えてしまいがちだが、ハービー・ハンコックの受賞に関しては、番組終盤に、現地で最優秀ニュー・エイジ・アルバム部門にノミネートされた喜多郎氏が登場し、告げたコメントが多くを 表しているようにも思える。

 ラップやヒップホップ(あるいはロックやR&Bなども含めて)など、流行している音楽ももちろん大切だけれども、「もっと生の、ちょっと昔に返ってみるのもいいんじゃないかというメッセージもこめられているのでは」。

 デジタル化がますます進む昨今、ダウンロードミュージックでしか音楽に親しまない世代が、音楽ファンの中で層を厚くしてきている。しかし生でしか奏でられないものがある。生でしか感じられないものがある。

 ジャズは圧倒的に即興性が強い。今回の授賞式でも、ハービー・ハンコックは若手ピアニストのラン・ランとともに、ジョージ・ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」を演奏した。まさに生を感じさせる演奏。その功績に対しての、受賞でもあるのかもしれない。 (日経トレンディネット

この記者も書いている通り、ダウンロード音源?ポータブル再生機という現在の音楽状況では、"いまここで"という感覚(現前性、ライブ性)や音の物質性がどんどんと衰退していくのではないかという危惧があります。常に再現的な音楽は安定感はあるけれどスリル感がなく、再生音は簡便ではあるけれど感動とは程遠いものが多いからです。私達が再生音を聴いて感動できるのは、実は以前に聴いた生音を脳内で再構築しているからであり、ずっと再生音だけに浸ってきた人は、これができないという話を聴いたことがあります。ジャズというのはアドリブを媒介として、この現前性・ライブ性を確保すると共に、その高度な技術からライブ・パフォーマンスでも鑑賞に堪えうるという特質があるわけです。

ジャズとしては43年ぶりというのは驚きですが、実は「最優秀アルバム賞」のことで、それ以外の賞はこれまでハービーさんも受賞しているようです。
'65年のゲッツというのは『ゲッツ/ジルベルト』という不滅のボサノバアルバムです。

どちらも以前に記事で紹介していましたので、よかったらご覧下さい。

Herbie Hancock: The River - The joni Letters
Stan Getz: Getz / Gilberto

外耳炎

麺棒で耳かきをしていたら血が滲んできて、「これはヤバイ!」と中断して数日後、耳がポワーンとなったのであわてて耳鼻科に行ってきました。

診断は外耳炎。

まだ初期症状だそうで、一分もかからずに診察が終わり薬を塗ってもらいました。しかし、この診察のために1.5時間待ちましたよ。ここ数年全く病院に行くことがなかったのでそう感じるのかもしれないですが、「待った感」充分でした。あるいは花粉症のシーズンなので耳鼻科は繁盛しているのかもしれないですね。

夢街道パーキングと急雪

昨日ぼんやりと国会中継を見ていたら、民主党の原口議員が近所の夢街道パーキングを取り上げていました。ガソリン税の流用問題に関連した質問です。

普段大通りに面した「人間の入り口前」を通っているのですが、よく考えると車の入り口がどこにあるのかわからない、「車の入り口のない駐車場だったりして」などと考えながら、周囲をぐるっと巡ってみて見つけました。いつも行くスーパー「おおた」のあるビュータワー裏にあるんですね。

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さて、今日は大雪です。いや急に大雪になりました。牡丹雪状のものが激しく落ちてきて、一時間ぐらいですっかり雪景色に。

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国道16号の浅川橋付近ですから人通りも多く、一気に降るか真夜中に降らないと、こんなに積もった感じになりません。

今日は家で一人鍋をつつきながらビールを飲むことにしました。

大雪とアナログ・レコードの配達

昨晩寝るときから降っていましたが、朝目覚めてみると大雪になっていました。

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しかし、そんな大雪を押して、昼過ぎに宅急便が。この時期は教科書の見本やら献本、事務関連の郵便物がよく届きますが、今日届いたのは数日前にAmazonに注文しておいた桑田佳祐のLPレコードです。

私はデビュー当時からSASのライトなファンで、大晦日にコンサートに出かけたりファンクラブに入会したりはしませんが、割とレコードやCDはコンスタントに買っていたほうでした。最近はシングル発売と同時に限定品でアナログレコードを出すので気に入った曲だと買い求めるようにしています。ただ、LPというメディアの特性上(ソリや瑕)、Amazonの宅配は心配なので店頭で見つけたときに求めていたわけです。今回「ダーリン」という曲がよさそうだったのでタワレコや新星堂の店頭に行きましたが、すでになし。しかしAmazonには在庫があるので、どんな送られ方をするのか見てやろうという気もあって注文したものが、この雪の最中律儀に到着したわけです。梱包は厳重をきわめ、来た時は家具でも送ってきたのかと見まがうほど。まあそれは嘘ですけれどね 8) 実際は本を10冊ぐらい発送するときに使われるような大きな箱に緩衝材が入り、その中にダンボールで曲がらないように挟まれた品物が入っていました。

これがそのレコード。
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上端のピンクの文字はビニール袋に張られたシールなので、ビニールから出すと黒一色。ただタイトルがエンボスされているだけ。

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実物を見たことがなかったので、ここまでカッコいいジャケだとは思いませんでした。(以前に購入した『白い恋人達』なんか、ハート型の透明なレコードが透明な袋に入っていましたよ)

さらに右下隅から三角形に開くようになっていて中にはジャケット写真をあしらった歌詞付きリーフが。

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収録はA面が「ダーリン」、B面に「現代東京奇譚」と「The Common Blues ? 月並みなブルース」の全3曲です。「ダーリン」はロックというより、昭和歌謡のような懐かしい感じの曲想がよく、ワンダのコマーシャルに使われているCメロだけではなく、Aメロからきれいでした。サイドメンもよく、特に「月並みなブルース」では西村浩二のマイルス張りのトランペットソロが光っています。

よい買い物でした。(しかし、雪の日にわざわざ・・・)

おばさん化進行中

師匠の言葉に「気取ってはいけない。特に教師は気取ってつんとしていると学生の心がひろびろとできない」という指導がありました。自分の傾向を考えても無駄なプライドというか気取りがあって、それが自分を広げていく上でのネックになっていた気がしたので、この言葉が心に響きました。

ということで、数年前から「できるだけ気取りを取り去る」運動を個人的に始めてみたわけです。その場合、たとえば「心に思ったことを口や形に表す」「どんな人とも対等に接する」「欠点を隠さない」などなど細目にわたって頑張ってみたんですが、その結果、電車で可愛い子供がいれば「ああ、可愛い、いくつ?」、隣に座ったおばちゃんが話しかけてきたら相手を凌駕するような勢いで話す、疲れたら「疲れた!」と言うなどなどを実践して来ました。

しかし、同時に加齢するわけです。否応なしに加齢は進みます。そうすると、どうもこれはおじさんではなくて、おばさんになりつつあるという危惧が生まれてきました。上のような諸細目はどちらかと言うとおばさんに属するからです。

本来男ですからおじさん化するのはやむをえないにせよ、おばさん化するのはどういうわけだい?と自問自答してみましたが、結局、おじさんにはある種の気取りがある、つまりおじさん=気取りと気づいたわけです。おじさん化すべき私が気取りを取り去ったためにおばさん化しているというわけです。

となると因数分解の法則で、おじさん=おばさん×気取り、つまり、おじさんとは「気取ったおばさん」であるというバカデミック教授のような結論に達してしまいました。

どうやらこのままおばさん化を突き進みそうな気もしますが、それも居心地がいいかなと最近では思っています。