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暑中見舞いを書いていると

暑中見舞いを書いていたら、ずいぶんと涼しくなりました。梅雨空で、日が翳って涼しいってだけならいいんですが、あちこちでいろんな被害が出ているので気の毒です。

暑中見舞い

去年から、暑中見舞いはこのペンで書いています。Pelikanのアテネ。アテネオリンピックにちなんで作られたペンです。色がいかにも涼しげなので使うようにしていますが、インクが暑苦しい色ではいけないので、インクはウォーターマンのサウスシー・ブルーで。いわゆるターコイズ色、あるいは水色です。サウスシー・バブル(南洋泡沫会社)となってくると、西洋史の友人が熱帯低気圧のごとく東シナ海を北上してこっちにうるさく言ってきますが、サウスシー・ブルーなのでいまのところ大人しくしてくれています。しかし、絶対この二つの単語、引っ掛けているよなぁ・・・(笑)

八王子のジャズ喫茶『はり猫』

八王子にもジャズ喫茶はあります。放射線通り、ロッテリアの4F、『はり猫』です。ジャズ仲間が八王子に遊びにくると使わせてもらっているジャズ喫茶です。

ここにはしょっちゅう出かけるので、「わざわざ写真を撮ってまで・・・」とも思いましたが、ちょうど携帯を持っていたので撮影しました。ロッテリアの右に写真のような看板が出ていて、ライトがついていてスピーカーからジャズが流れていれば開店中ということです。
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一方入り口はロッテリアの左側にあり、下の写真のような看板が出ています。これが点いているときも開店中なのですが、いかんせん日光の関係で点いているんだかいないんだか、私のように慣れていないと分かりづらいです(笑)
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ここから階段があり、2Fがauショップ、3Fが日焼けサロン、そしてその上が『はり猫』になります。写真は、『はり猫』入り口。
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今日はオスピーの『マイ・フーリッシュ・ハート』が流れていました。ここは、都内のジャズ喫茶のように、CDから数曲を選曲して流すのではなく、丸々一枚ずっと流してくれます。短時間で多くの枚数を聴きたいという人には不向きですが、のんびりとアルバム1?2枚(2時間ぐらいか)聴いていたいという人には向いています。

また、ここには20年以上連綿と続くゲストブック(客の書き込みノート)があって、時代の移り変わりを感じさせてくれます。私が初めて行ったのは大学一年生のときですから、1984年です。この頃はウェイターやウェイトレスを雇っていて、リクエストノートなども完備していて一枚リクエストしました。ビリー・ホリデイの『ビリー・ホリデイの真実』だったと思います。自分がリクエストしたアルバムが店内に流れ、他のお客も耳を傾けている光景にちょっと興奮した気持ちになりました。

現在でも頼めば流してくれますが、何があるのか分からない人が多いと思います。モンクのリバーサイド全集とエバンスの同じくリバーサイド全集、マイルスの『イン・トーキョー』や『1958』、あるいはケニー・ドーハムの『カフェ・ボヘミア』やズートの『イン・パリ』なんかはよく流れています。かと思うと、マリオン・ブラウンやアーチー・シェップなども聴くことが出来ます。また新譜も欠かさず入れているようです。

また、お客さんが置いていったそうですが、本棚につげの『赤い花』があって、もう何度も読んだけれど、いまでもたまに眺めながらジャズを聴くと、タイムスリップしたような気分になります。

発見!白山『映画館』

先週の土曜日に『いーぐる』開店前に行って帰ってきたことは書きましたが、雑誌『ジャズ批評』のバックナンバー「ジャズ喫茶特集」を眺めていたら、白山にも『映画館』というジャズ喫茶があるとこのこと。紛らわしい名前ですが、その名前のせいで私も存在は知っていましたが、白山にあることは今回雑誌を確認して分かった次第です。

いつか探索しようと思いつつ、東洋大の仕事で白山へ。ところが、朝いつもの道をちょっと曲がったらさっそく発見!(もちろん朝だから開店していませんが)。昼過ぎに仕事が終わるので寄ってみると、まだ準備中。ホームページを検索して読んでみると、3時ぐらいに開店するようです。うーむ、今度どうやって時間つぶそう。

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ホント、普段の道をちょっとそれたらありました。いや、この看板だけなら普段通う道からも見えるのですが・・・注意力が足りませんやな。

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準備中の札が。しかし、こう言っては何だが永遠に準備してそうな佇まい(笑)入り口にあるエアコンの室外機が、熱い空気を噴き出していましたから冷房も完備しているし、大丈夫でしょう。

ということで、先週のリベンジとして四谷に出ようと突如決心したのは、都営三田線の車中。春日駅で丸の内線か南北線に乗り換え出来る(四谷にはこの二本が行きます)とアナウンスがあったので、あわてて降りて乗り換えようとすると、歩く歩く。別の駅に行っちゃうんじゃないかという距離を歩かされて、結局別の駅に着きました(笑)後楽園駅です。その後は何事もなく四谷着。『いーぐる』も無事開いていました。

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店内は冷房も効いているし、店員が冷たい水を何度も注ぎなおしに来てくれたり、おまけにランチタイムだったので500円でコーヒー飲めたし、席もJBL4344のちょうど真ん中で聴くことが出来ました。
かかっていたのは
Dizzy Gillespie: Big 4
Sonny Stitt: Constellation
Maxin Sullivan: With Bob Wilber
Hank Jones & Red Michell: Duotone
Horace Silver: Blowing the Blues away

二時間ほど粘ってから、帰りました。

四谷『いーぐる』準備中

今日は東洋大の日でしたが、1時間のテストを実施して時間、および気力・体力ともに十分余ったため、すぐには帰らず東洋大の地下レストランで食事し、都心をうろつくことにしました。

ずっと気になっていたインド人シェフのカレー屋。ナンもあるという噂でナン好きの私としては一度行ってみたかった半面、世の中に跋扈している「冷凍ナン」だったら食べないほうがよっぽどいいと思って遠巻きに厨房を覗くとタンドリーがちゃんとあり、その場で生地を伸ばして焼いてくれる。チキンカレーにナン、サラダとラッシーが付いて480円ということで迷わず注文しました。非常にお得。写真を撮っておけばよかった。でも、チョー辛い。けど美味い。このノリで、陳建一麻婆豆腐も500円以内で出店してくれないかなー。毎日でも行くのに(笑)

その後、四谷のジャズ喫茶『いーぐる』でJBLから流れるジャズを聴こうと南北線を使って四谷に出ましたが、これが準備中。到着したのが1時過ぎだったんですが、土曜は2時からなんですね、帰ってきて知りました。

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ジャズ喫茶の名門四谷『いーぐる』の看板。

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少しシャッターが開いていたので、ずうずうしい私は潜り込み階段を下りていくと「準備中」の看板が。叩いてみたが反応がないのですごすご引き下がる。「ずうずし学校」での修行不足か(笑)

開くまで粘ろうかとも思ったのですが、暑いし、辛いカレーのおかげで体も熱くて汗がとめどなく流れるし、おまけにその時点ではいつ開店するかも分からなかったのでさっさと新宿に戻りました。今は「ジャズを流す喫茶店」となった『ディグ』に寄ろうかとも思ったのですが、本駒込駅までの道に迷い(普段は白山を利用しています)、四谷で準備中の憂き目に逢って、すでに気力のほうが萎え気味だったので、おとなしく八王子に帰還しました。

液晶モニター

2月にBフレッツ光に変え、それにともなってプロバイダをOCNにしたのですが、その際「価格.com」経由で申し込んだんですね、4ヵ月後に30,000円分の商品券をくれるというから。その商品券がおととい届いたので、昨日それを使って液晶モニターを購入しました。

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メーカーはプリンストン、サイズは17インチ。これまで三菱のブラウン管モニター15インチを使っていたので、とても広く感じます。画面だけでなく、奥行きが減ったためにデスクも広く使えるようになりました(結局、空いた分はいずれ紙くずが占領するにせよ)。

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また、ブラウン管は奥行きがあり、デスクを壁に付けて置きその上に設置すると手前のほうに来すぎるため、デスク自体を壁から離して置く必要がありました。今度はそんな必要がないためデスクを壁ぎりぎりに置くことが出来て、その結果部屋のスペースも若干広く取れるようになりいいこと尽くめです。

しかし、三菱のブラウン管モニターRD15D。これは大学院の時から使っているのでかれこれ15年ぐらいになりますが、その間一度も故障しませんでした。一昨年あたりからケーブルの付け根付近で皮膜がはがれて線が露出し、おっかないのでガムテープで補修しました。そのせいか知らないけれど、なぜか陽気が暑くなると画面が時に緑っぽく、時に青っぽくまた赤く変化したりしましたが涼しいときは快調に動いていました。古いモニターが壊れて急場しのぎで買ったRD15Dでしたが、私の持っている電気製品の中では最長寿かもしれません。もちろんまだ壊れていないので、しまっておいて必要があれば引っ張り出して使うつもりです。

和み系の坂道

地下鉄の白山駅から東洋大へ行く途中に小ぢんまりした坂があります。私はタモさんのような坂道研究家ではありませんが、道幅といい勾配といい、両脇の家並みといい、ちょうどいい感じの坂道です。今日は特に天気が良くて人通りも少なかったので携帯で写真に撮ってみました。

上り
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このまま上がっていくとキャンパスの南門に着きます。

下り
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このまま下っていくと旧白山通りに出ます。

夕方、たまたま創大で昔教えた学生に出会い話をしていたところ、彼も卓球部の関係で何度か東洋大に行ったということで、この坂が印象に残っているそうです。偶然とはいえ、撮ったばかりのこの写真を見せて話に花を咲かせました。

なんと言うこともない路地の坂道なのですが、心和ませる坂道なのです。

埃はたいてみろ、太鼓ごと無くなっちゃうから

大切なものは厳重に保管したほうがよいのだけれど、厳重すぎて一体どこに仕舞ったか忘れてしまうこともありますね。先日小掃除をしていたらそんな風にして仕舞われて忘れかけていた一本のカセットテープが見つかりました。下の写真です。

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異常に煤けています。志ん生の『火焔太鼓』じゃないけれど、埃をはたくと一緒にテープが無くなっちゃいそうな勢いで汚れています。それもそのはずで、このテープ、1979年と80年に録音した音源が入っていますから、もう1/4世紀を越えている。このテープのAHF自体が1979年発売らしいです(ソニーの館調べ)。当時ノーマルポジションしか録音できなかった私は、その中でも最高音質だといわれているAHFを買ったんですね。

しかし、おそらくこのテープがなかったら、今ごろジャズを聴いていないんじゃないかってぐらい、私にとっては思い出深く大切な一本です。A面にはジャズ評論家の本多俊夫氏がDJをしたNHK-FMの特番"This is Jazz"の第二回目、ベニーグッドマン特集が、B面にはラジオ・パーソナリティーの襟川クロ氏がDJを勤めた"Weekend Jazz"最終回が録音されています。どちらも出かける必要があってタイマー録音しておいたものだと思いますが、この2つの番組が私をジャズに引きずり込んだのです。
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白山での授業が終わって

今年度から東洋大学にも週二回教えに行ってます。文京区の白山キャンパスで都心のど真ん中にあります。ですから、通いだすまでは「授業終わりに、今日は銀座明日は新宿とあちこち出歩こう」と計画していたのですが、実際に通いだすと「早く家に帰ろう」という気持ちが先立って都内どころかキャンパス内もたいして散策せずにそそくさと帰宅しています。
しかし、今日は天気がよかったのと印刷など雑務をサクッと済ませることが出来たので、キャンパスを散策してみました。特に目を引いたのはつつじの花で赤白の花が綺麗に咲き始めていました(どうも白のほうが圧倒的に多いような気がしないでもないですが)。

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その後食堂を散策しましたが、スエヒロ、ペパーランチ、イタリアンなど外食店舗が軒を連ね、セブンイレブンもあったりして迷いました。

キャンパスを出てから新宿に行き、小田急の伊東屋でかねて欲しかった万年筆ペリカノ・ジュニアを購入。一緒にブルーブラック(BB)のカートリッジを買いましたが、家でインクを入れようとすると本体に一本ついていたので、迷わず挿したら当然のようにこれがロイヤルブルー(RB)でした。ですから、リーガルパッドに書かれた文字のインクはRBです。

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ドイツの児童向け万年筆なので持つところにラバーが張られ、指を正しく置くくぼみがあり、名札を中に入れられる仕組みになっています。しかしそれでも¥1,280。色は、写真の青のほか赤、緑、黄色がありました

今年の手帳

このサイトの他の記事にも書きましたが、今年は「ほぼ日手帳2006」を使っています。一日1ページという仕様で記入欄が広く取られているので、その日にやっておくべきことだけでなく、人から聞いた指導や話そうと思うことなどもメモっておけるのでとても便利です。
欠点はとにかく厚いこと。また、しおりがあるのでさほどでもないですが、週割のページよりも、目当てのページが見つけづらい点も少し不満です。まあ、仕方ありません。週割で記入スペースを広く取ろうと思えば、今度はクオバディスのエグゼクティブやトリノートのような大判になってしまうのですから。

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左が開いたところ、右が閉じたところ。土居光知先生の『岩波英和辞典』ぐらいの厚さです(笑)。でもこれだけ厚いわりに、綴じ方を工夫してあるようでパタンと見開くことができ、紙が浮いてくることはありません。ペンはシェーファーのノンナンセンスに本体より高いコンバーターを使い、パイロットの青インクを入れています。一般に青は耐水性がなく、ブルーブラックに耐水性があるといわれていますが、パイロットは青のほうがブルーブラックより耐水性があります。

来年度のノート完成

春休みになると先生たちは何をしているのでしょう?
暇に飽かせて旅行を楽しんだりだらだらしたりしている人もいないことはないでしょうが、多くの先生は自分の研究を進めたり、来年度の講義の準備をしているはずです。私もノート作りをしていましたが、やっと完成しました(といっても、配布資料の作成が残っているのですが・・・)。下の写真は来年度用のノートです。ノートブックはMoleskineです。これまでは各講義ごとに別々のノート(それもメーカーまで変えたりして間違いが起きないよう)にしてきたのですが、一冊で全部済んだら楽だと思い、Moleskineを導入しました。これ、リーフの枚数が多いんですよ。付箋かなにかで仕切って全講義を収録することができます。
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使用しているペンはPelikanのいわゆる400茶縞でFineニブ。使っているインクはLamy BB、耐水性のあるパーマネントインクです。授業中手に汗を握って、その手でノートを触った場合、耐水性がないインクだと流れてしまうんですね。また、Moleskineノートに万年筆や水性ペンを使用した場合、多くが滲んだり裏写りしてしまうのですが、Lamy BBに関してはそういう心配がまったくありません。ちなみに写真に写っている赤は、 Private ReserveのFiesta Redです。濃くて暗めの赤が好みで使っていますが、このインクでゆっくり書くと確実に裏抜けします。万年筆と文房具のページで紹介しているツバメやクレールフォンテーヌは紙質がよいのでこんな苦労はないのですが(下の写真はそのクレールフォンテーヌ、昨年度のノート。ホチキス綴じなので、手を離すとこうやって浮いてきてしまう)。
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写真だと分かりづらいですが、Moleskineが生成りの色合いなのに対してクレールフォンテーヌは真っ白です。

ノート一冊だけをもって颯爽と教室に乗り込み、知的刺激と感動に満ちた授業を繰り広げ、ベルが鳴るとまたその一冊をさっと手に教室を後にする、などという様子がいいことを妄想したりしますが、所詮妄想ですね(笑)。