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大雪とアナログ・レコードの配達

昨晩寝るときから降っていましたが、朝目覚めてみると大雪になっていました。

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しかし、そんな大雪を押して、昼過ぎに宅急便が。この時期は教科書の見本やら献本、事務関連の郵便物がよく届きますが、今日届いたのは数日前にAmazonに注文しておいた桑田佳祐のLPレコードです。

私はデビュー当時からSASのライトなファンで、大晦日にコンサートに出かけたりファンクラブに入会したりはしませんが、割とレコードやCDはコンスタントに買っていたほうでした。最近はシングル発売と同時に限定品でアナログレコードを出すので気に入った曲だと買い求めるようにしています。ただ、LPというメディアの特性上(ソリや瑕)、Amazonの宅配は心配なので店頭で見つけたときに求めていたわけです。今回「ダーリン」という曲がよさそうだったのでタワレコや新星堂の店頭に行きましたが、すでになし。しかしAmazonには在庫があるので、どんな送られ方をするのか見てやろうという気もあって注文したものが、この雪の最中律儀に到着したわけです。梱包は厳重をきわめ、来た時は家具でも送ってきたのかと見まがうほど。まあそれは嘘ですけれどね 8) 実際は本を10冊ぐらい発送するときに使われるような大きな箱に緩衝材が入り、その中にダンボールで曲がらないように挟まれた品物が入っていました。

これがそのレコード。
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上端のピンクの文字はビニール袋に張られたシールなので、ビニールから出すと黒一色。ただタイトルがエンボスされているだけ。

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実物を見たことがなかったので、ここまでカッコいいジャケだとは思いませんでした。(以前に購入した『白い恋人達』なんか、ハート型の透明なレコードが透明な袋に入っていましたよ)

さらに右下隅から三角形に開くようになっていて中にはジャケット写真をあしらった歌詞付きリーフが。

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収録はA面が「ダーリン」、B面に「現代東京奇譚」と「The Common Blues ? 月並みなブルース」の全3曲です。「ダーリン」はロックというより、昭和歌謡のような懐かしい感じの曲想がよく、ワンダのコマーシャルに使われているCメロだけではなく、Aメロからきれいでした。サイドメンもよく、特に「月並みなブルース」では西村浩二のマイルス張りのトランペットソロが光っています。

よい買い物でした。(しかし、雪の日にわざわざ・・・)

「美味しんぼ」2

美味しんぼでは原作者の趣味を反映してか、落語についての言及も多いわけです。ブラックさんや八笑師匠などレギュラーに落語家がいるぐらいですし、「ねぎまの殿様」「子別れ」など落語にちなんだエピソードもいくつかあります。

その中でも特に言及される回数が多いのが「黄金餅」。志ん生の十八番です。途中江戸の古い町名をトントントンと挙げていって、「木蓮寺に着いた時には、みんな随分くたびれた。私もくたびれた(笑)」というくだりがあります。八笑師匠はマンガの中で、この町名を列挙するところで詰まってしまって高座を降りる。その後引退すると言い出します(39巻5話)。これは8代目桂文楽師匠(黒門町)のエピソードを受けたもので、マンガでも黒門町の絵が描かれています。

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文楽師匠は「大仏餅」で「神谷幸右衛門」の名が出てこずに、そのまま高座を降り、二度と復帰することはなかったそうです。

みんなが着いた「木蓮寺」は、麻布ぜっこう釜無村にあったという設定ですが、美味しんぼには「麻布ぜっこう釜無暑」なんていう警察署が登場します(37巻5話)。
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木蓮寺の住職は酔っ払っており、頼み込まれて仕方なく面倒くさそうにお経を上げますが、こんなインチキお経です。

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これは20巻1話の「奇妙な皿」。古道具屋の店先で万歴赤絵の皿に魅せられた栗田ゆうこがこれを購入し、その日から奇妙な夢をみるという話で、テレポーテーションに匹敵するトンデモ話の一つです。

「美味しんぼ」

暮れから正月にかけて、塾長からアニメ版「美味しんぼ」のDVDを借りて観ていました。私自身美味しんぼの大ファンでしたが、山岡結婚後の話はかなり荒唐無稽になってきて、ちょうど「豚肉でガンが治った」っていう話で単行本を買うのをやめました。しかし、初期から中期にかけての作品には傑作も多く、アニメ版も楽しく観られました。

特に印象に残ったのが「父のコロッケ」。落語「子別れ」の背後にある精神が理解できないブラックさんが、ちょうど似たような境遇にある相川料理長を密着取材してこの噺の勉強をするっていう話です。原作のマンガでは描かれていない「子別れ」を演ずるシーンが最後にあって、ブラック役の声優さんがとても上手い。こぶよりは確実に上手い。調べてみるとブラックの声優をやっているのは青野武、ちびまるこのおじいちゃん(さくら友蔵)の人と知ってびっくりしました。

しかし、なまじアニメを観ると、原作も読み返したくなっちゃったので、1巻から再読してました。

この「なまじ○○」というのは「ソルトピーナツ」(8巻2話)にでてきた言い回しです 8)

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この「ソルトピーナツ」という話は、久々に行ったジャズ喫茶が開店休業状態でもうすぐ閉店すると聞き、山岡が何とかするストーリー。ここでジャズ喫茶の親父さんが山岡たちに名盤をプレゼントするシーンがあります。

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この実物が下の2枚。

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A4マックスのスキャナーで読み取ったので端っこが切れていますが10インチ盤です。私は復刻で買いました。

ジャズといえば、「美声の源」(3巻7話)でソウルフードの話が出てきます。ここで山岡がオペラ嫌いのジャズファンだったと明かされるわけです。

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ジャズ歌手サディー・フェイガンがビリー・ホリデイの名曲「奇妙な果実」を歌っています。サディー・フェイガンは架空のジャズ歌手ですが、この名前、実はビリー・ホリデイの母親の名前です。本当の発音は「セイディー」という感じですが"Sadie"とつづります。ビリー・ホリデイは芸名で本名はエリノラ・フェイガンといい、その母がセイディー・フェイガンなわけです。

下の写真はセイディーとビリーの2ショット。52丁目のクラブで撮られた写真です。もちろんセイディーはジャズ歌手ではありません。

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「相棒」を落とした理由

あけましておめでとうございます。今年に入って最初の書き込みです(お正月モードの書き込みはタイマーのなせる業です)。その後ずっと書いていなかった理由はビデオの「美味しんぼ」を見ていたからです。これについてはいずれ書きます。

さて今期に入って初めて相棒を見落としました。

理由は簡単で親しい先生達との新年会の日程が今日だったからです。会場は去年と同じく「蔵っしい」。今回は蟹すきコースを注文してみました。

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最初に出てきたのは牡蠣です、チュルンと飲んで終わります。その後お造りやら何やらが来て最後は蟹しゃぶ。。

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9時に終わる予定で組んでいましたが、結局うちに着いたのは10時過ぎ、月本幸子さんのその後は観られずじまいでした。だれか、ネタバレでもいいから教えて。

Pelikan Souveran 800

今はコンピュータのワープロ専門ですが、以前手書き原稿を書くときに使っていてもっとも手に馴染んだ一本といえるのがこの「ペリカン・スーヴェレーン・800」です。

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ペン先はM(中字)ですが、外国モノは国内よりも若干太めなので、パイロットの万年筆でいう太字ぐらいの太さがあります。ノートにMだと太すぎますが、原稿用紙の桝目にはちょうどいい太さです。万年筆というのは細くなればザラザラ、よくてシャリシャリする傾向にあり、太くなればヌルヌルするのですが同時に筆記角度が限定されてくるわけです。これを上手く研いで解消したのがフルハルターさんなのですが、私のは町の店で買ったものです。

現在、原稿用紙で書く機会が減ってしまったので、宛名書きに使っています。葉書の宛名にちょうどいいサイズなので重宝しています。

書いた宛名を写すわけにも行かないので、手遊びで書いた漢詩を写してみました。曹植の「野田黄雀行」の第一連、

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高樹(こうじゅ) 悲風(ひふう)多く
海水 其の波を揚ぐ
利剣 掌(たなごころ)に在らずんば
友を結ぶこと 何ぞ多きを須(もち)いん

という漢詩です。

これより太い場合、ドイツ系の万年筆は横に広がる(つまり横線に比べて縦線が太くなる)ので、どちらかというとアルファベット向きになります。

年賀状書きと銀嶺コンサート

日曜日に銀嶺合唱団のコンサートに行ってきました。

その前に時間ができたので、うちで年賀状を書くことに。

年賀状

今年はじめに硯を脇から貰ったのでそれで墨を下ろして筆で書くことにしました。しかし疲れる。結局筆で書くのは恩師関係だけにし、同僚や先輩、友人にはちょこっとだけ墨字を使って、あとは例年通り万年筆で書きました。

銀嶺のコンサートは、とりわけ第3部「山本伸一曲集」のところがナミダモノでしたが、泣かそうという気が満々に見えたので、泣くものかと歯を食いしばって耳を傾けていました。まあ、半分冗談ですけれどね。しかし、生の人間の声に魅了された2時間でした。

その後一緒した法学部の先生とHUBへ。案の定トヨタカップを放映して混雑していました。心ひそかにアルゼンチンを応援していましたが、敗色濃厚になってくるとあからさまにアルゼンチン側に立って応援しました。しかし、応援むなしくACミランの圧勝で幕を閉じました。

タンドリーチキンとPMJOとショーテンガイの都合

今日は授業が早く終わったので、カフェテリアのインド料理店「マントラ」へ行きました。

新しく「タンドリーチキン・セット」がメニューに加わっていて550円という安さだったので食券を買って注文しました。

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カレーは選べますが、今日は豆のカレーがないということで野菜のカレー、飲物はラッシー。タンドリーチキンは3ピース付いています。これで550円は安いし、美味いし、おなか一杯になります。食べ終わる頃には土曜というのに食堂が大混雑していて、おまけに学生ではなく一般市民でごった返して学生が列に並べずに困っていました。事情を聞くと市民公開講座があるとのこと。時間通りに授業を終えていたら店にたどり着けなかったことでしょう。

八王子に戻って「はり猫」に行こうと歩いていると東急スクエアの脇が騒がしい。ドラムがチンチキいって、ベースがチューニングしているので覗くと、創価大学のプリンスマーシー・ジャズオーケストラ(PMJO)がスタンバって音出ししている。はり猫は今度にして彼らの演奏を聴くことに。

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目の前で聴くのではなく、スタバでコーヒーを買い、タバコが吸える外のテラスで聴こえてくる音に耳を傾けようという趣向でこっちがスタンバっていると、まったくMCも曲も始まらず延々音だししているの、それも半端じゃないほどの長さ。ひょっとしたらプリマはフリージャズの集団即興演奏に転向して、実はこの音出しみたいなのが曲なんじゃないかと思えてくるほど。

そうこうしているうちに、商店会長らしき人のMCが入って、「いろいろな都合があって、あと20分ぐらいお待ちください」って言いやがんの。ホーン類は散々音出しして楽器が暖まっているし、ドラマーなんか汗かいて頭から湯気が出るほど暖まっちゃっているのに・・・間をつなぐためにサックスがジングルベルをバップでやったりしてようやく本番。ここでも、再び商店会長だか理事長だかが挨拶を始めて、演奏が始まった頃にはこっちの楽器(耳)が冷えてきたので、仕方なしに数曲聴いたところで退散。

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”Lena and Lenny"のメローなテーマをホーン群が一斉に奏でているところ。

こういうときに、律儀にスーツでそろえるのがうちの子達。

昼飯の竜頭蛇尾

朝、しっかり食べられたときはいいんですが、朝食抜きで仕事をしたりすると、昼頃「腹減ったぁー」状態になるわけです。

今日は朝抜きで出かけたので、カフェテリアでインド人シェフの作るカレーを食べようと思いましたが、急に思い立ってとても評判のいい「千石自慢らーめん」まで足を伸ばすことにしました。この店は東洋大の正門を出て左の道をまっすぐ行くとあるということだったので、歩いていくんだけれど、なかなかない。10分以上歩いたでしょうか、やっと見つけたら定休日 😥

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そのまましばらく歩き続けたら巣鴨駅に出てしまいました。

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今日は曇って肌寒かったし、ジャズを聴きたい気持ちがあったので、四谷まで出て有名な洋食店「エリーゼ」で昼飯を食べて、「いーぐる」でジャズを聴いて帰ろうかと思いましたが、ふと予感がして電話の検索で今日のテレビ番組を見ると案の定『相棒』が再放送。保坂Vsんーぬくみずっ!の回なので一度見たのですが、やっぱり観たくなり、大人しく八王子に。

結局ダイエーで弁当を買って帰るという、全く竜頭蛇尾な昼飯になりました。

日本遊戯研究部とヴェルディーとデカイ木

仕事帰りに京王線に乗っていたら、アナウンサーの声というかイントネーションが頓珍漢なので大爆笑しました。

ドランクドラゴンのネタに「日本遊戯研究部」というのがあるんですが、そのネタでの塚地にそっくりで、変なところを上げるの。「ケイオ↑ーセンハ↑ー、ホンジ↑ツー」みたいな感じ。車中の人もほとんどが笑い出してました。あれ、わざとだったら相当の腕の人でしょう 🙂

八王子の京王プラザ・ホテルの前を通りかかると、小山の人だかり。何事かと思って見てみると、東京ヴェルディーのパーティーか何かで選手達がバスから降りて京プラに入っていくところでした。私が見たときは服部選手がいましたが、横の若者が「ラモスはまだか」などと言っているので、そのまま待っていたけれどでてくる気配なし。それよりも黒山と行かず、ホンの10人ぐらいの人だかりだったことが、J2に降格したとはいえ寂しい感じでした。

うちの前の寺院にデカイ木があるのですが、それが丸々紅葉して圧倒的だったので写真に撮りました。

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空も冬の青空で、その対照もきれいでしたよ。

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紅葉も酣、でもサムイ

ここへ来て急に寒くなりました。昨日なども冷たい空っ風が吹き付けて、秋を待たずに一足飛びに冬が来たかの様相を呈しています。

大学のほうも急に紅葉が進んで、いまが酣(たけなわ)です。

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授業が終わって教室から見ると、紅葉がより明るく見えたので撮りました。青い屋根が中央体育館。

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紅葉と寒さにあわせて、私もハリス・ツイードを引っ張り出しました。