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K. Fukao

暑中見舞いを書いていると

暑中見舞いを書いていたら、ずいぶんと涼しくなりました。梅雨空で、日が翳って涼しいってだけならいいんですが、あちこちでいろんな被害が出ているので気の毒です。

暑中見舞い

去年から、暑中見舞いはこのペンで書いています。Pelikanのアテネ。アテネオリンピックにちなんで作られたペンです。色がいかにも涼しげなので使うようにしていますが、インクが暑苦しい色ではいけないので、インクはウォーターマンのサウスシー・ブルーで。いわゆるターコイズ色、あるいは水色です。サウスシー・バブル(南洋泡沫会社)となってくると、西洋史の友人が熱帯低気圧のごとく東シナ海を北上してこっちにうるさく言ってきますが、サウスシー・ブルーなのでいまのところ大人しくしてくれています。しかし、絶対この二つの単語、引っ掛けているよなぁ・・・(笑)

そしてイタリアが勝った

そしてイタリアが優勝しましたね。

私はガットゥーゾも好きですが、アンリのスピードにも魅せられていたので、どちらを応援するでもなくまったりと観ていましたが、ピッチの上はそれどころではない。

怪しいPKはあったものの、比較的おとなしい試合だと思っていたら、最後の最後に来てジダンがやってくれましたね、頭突き。マテラッツィに何か言われたのかもしれませんが、見事なヘディング。パキケファロサウルスみたい。

パキケファロサウルス
Zidaneを記念した切手(嘘)

まあ、それでもどういうわけかMVP貰えたんだし、よかったですね。

イタリア優勝が決まるや、今度はガットゥーゾがやってくれました。ユニフォームのパンツを脱いでブリーフ一丁で走り回る。酔うとズボンやパンツを脱ぐ人というのはたまに話に聞きますが、優勝するとパンツを脱ぐ人というのは、世界広しといえどもガットゥーゾぐらいのものではないでしょうか。

ガットゥーゾ
どうも、誰かに怒られたらしくすぐに予備のパンツをつけていました。

いずれにしても、今日から寝不足に陥らないで済みます。

『映画館』で映画上映なんて!?

今日は東洋の春学期最後の授業でした。
お昼は、前回行ったインド人シェフのカレー屋に学生数名と行きました。なんだか、彼らの好みを無視してカレーにしてしまったような気がしないでもないですが(笑)、その後しばらく楽しい語らいの場を持ちました。

3時すこし前まで彼らに付き合ってもらって時間をつぶし、ジャズ喫茶『映画館』に行くと、これがなんと「映画上映中」でジャズは聴けないとのこと。「6時からなら大丈夫ですけれど」と婦人に言われたものの、ちょっと6時までは待てないので「また来ます」と言い置いて帰ってきました。今度成績を提出しに出勤したときに行こうと考えています。

朝から『映画館』行きを楽しみにしていたので少しがっかりしました。四谷か吉祥寺に出ようかとも考えましたが、どちらも土曜は企画ものをやっていることが多いのでやめにして八王子に戻りました。

結局京八のタワーでCDを購入して帰ることに。

lastdate

Eric DolphyのLast DateとJim HallのLive!です。ラストデイトはフォンタナ盤で写真が並んだジャケのLPを持っていますが、音が悪くなってしまったので、ちょうど紙ジャケということもあって購入しました。紙ジャケでなくては買わない、というわけではないのですが、紙ジャケで出ていると購入のプライオリティーが高くなるのは事実のようです。ジムホールのほうは、バップをやっているアルバムなので買いました。これはジャズ喫茶で聴きましたが名盤です。

イタリアが勝って

準決勝、まずはイタリア・チームが勝ちましたね。どちらが勝ってもおかしくない試合でしたが、今日は朝が早いので、PK戦にもつれ込んだら観られないと思っていた矢先の連続2ゴール!劇的な展開にスカッとした朝になりました。

私はガットゥーゾがわりと好きで、ラフプレーが多いイメージだけれど、ラフなだけではなくてスタミナを維持して危ない場面で必ずケアに入るところなんか好きです。仕事師というイメージ。それに、あの容貌。「イタリアメンバーの中ではワイルドで女性には不人気」などという人もいますが、ワイルドというより、なんとなく南イタリアの貧しい農村の人民解放戦線に属して、ゲリラ戦で悪い政府軍と戦いそうな感じがして好感が持てます(笑)
gattuso
人民の敵を撃退して雄叫びを上げるガットゥーゾ(嘘)

仕事終わりには、雨の中、再び四谷に出てジャズを聴いてきました。
今日はRollinsのVol. 2Stitt, Powell and JJのような歴史的名盤を聴きました。

八王子のジャズ喫茶『はり猫』

八王子にもジャズ喫茶はあります。放射線通り、ロッテリアの4F、『はり猫』です。ジャズ仲間が八王子に遊びにくると使わせてもらっているジャズ喫茶です。

ここにはしょっちゅう出かけるので、「わざわざ写真を撮ってまで・・・」とも思いましたが、ちょうど携帯を持っていたので撮影しました。ロッテリアの右に写真のような看板が出ていて、ライトがついていてスピーカーからジャズが流れていれば開店中ということです。
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一方入り口はロッテリアの左側にあり、下の写真のような看板が出ています。これが点いているときも開店中なのですが、いかんせん日光の関係で点いているんだかいないんだか、私のように慣れていないと分かりづらいです(笑)
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ここから階段があり、2Fがauショップ、3Fが日焼けサロン、そしてその上が『はり猫』になります。写真は、『はり猫』入り口。
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今日はオスピーの『マイ・フーリッシュ・ハート』が流れていました。ここは、都内のジャズ喫茶のように、CDから数曲を選曲して流すのではなく、丸々一枚ずっと流してくれます。短時間で多くの枚数を聴きたいという人には不向きですが、のんびりとアルバム1?2枚(2時間ぐらいか)聴いていたいという人には向いています。

また、ここには20年以上連綿と続くゲストブック(客の書き込みノート)があって、時代の移り変わりを感じさせてくれます。私が初めて行ったのは大学一年生のときですから、1984年です。この頃はウェイターやウェイトレスを雇っていて、リクエストノートなども完備していて一枚リクエストしました。ビリー・ホリデイの『ビリー・ホリデイの真実』だったと思います。自分がリクエストしたアルバムが店内に流れ、他のお客も耳を傾けている光景にちょっと興奮した気持ちになりました。

現在でも頼めば流してくれますが、何があるのか分からない人が多いと思います。モンクのリバーサイド全集とエバンスの同じくリバーサイド全集、マイルスの『イン・トーキョー』や『1958』、あるいはケニー・ドーハムの『カフェ・ボヘミア』やズートの『イン・パリ』なんかはよく流れています。かと思うと、マリオン・ブラウンやアーチー・シェップなども聴くことが出来ます。また新譜も欠かさず入れているようです。

また、お客さんが置いていったそうですが、本棚につげの『赤い花』があって、もう何度も読んだけれど、いまでもたまに眺めながらジャズを聴くと、タイムスリップしたような気分になります。

発見!白山『映画館』

先週の土曜日に『いーぐる』開店前に行って帰ってきたことは書きましたが、雑誌『ジャズ批評』のバックナンバー「ジャズ喫茶特集」を眺めていたら、白山にも『映画館』というジャズ喫茶があるとこのこと。紛らわしい名前ですが、その名前のせいで私も存在は知っていましたが、白山にあることは今回雑誌を確認して分かった次第です。

いつか探索しようと思いつつ、東洋大の仕事で白山へ。ところが、朝いつもの道をちょっと曲がったらさっそく発見!(もちろん朝だから開店していませんが)。昼過ぎに仕事が終わるので寄ってみると、まだ準備中。ホームページを検索して読んでみると、3時ぐらいに開店するようです。うーむ、今度どうやって時間つぶそう。

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ホント、普段の道をちょっとそれたらありました。いや、この看板だけなら普段通う道からも見えるのですが・・・注意力が足りませんやな。

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準備中の札が。しかし、こう言っては何だが永遠に準備してそうな佇まい(笑)入り口にあるエアコンの室外機が、熱い空気を噴き出していましたから冷房も完備しているし、大丈夫でしょう。

ということで、先週のリベンジとして四谷に出ようと突如決心したのは、都営三田線の車中。春日駅で丸の内線か南北線に乗り換え出来る(四谷にはこの二本が行きます)とアナウンスがあったので、あわてて降りて乗り換えようとすると、歩く歩く。別の駅に行っちゃうんじゃないかという距離を歩かされて、結局別の駅に着きました(笑)後楽園駅です。その後は何事もなく四谷着。『いーぐる』も無事開いていました。

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店内は冷房も効いているし、店員が冷たい水を何度も注ぎなおしに来てくれたり、おまけにランチタイムだったので500円でコーヒー飲めたし、席もJBL4344のちょうど真ん中で聴くことが出来ました。
かかっていたのは
Dizzy Gillespie: Big 4
Sonny Stitt: Constellation
Maxin Sullivan: With Bob Wilber
Hank Jones & Red Michell: Duotone
Horace Silver: Blowing the Blues away

二時間ほど粘ってから、帰りました。

四谷『いーぐる』準備中

今日は東洋大の日でしたが、1時間のテストを実施して時間、および気力・体力ともに十分余ったため、すぐには帰らず東洋大の地下レストランで食事し、都心をうろつくことにしました。

ずっと気になっていたインド人シェフのカレー屋。ナンもあるという噂でナン好きの私としては一度行ってみたかった半面、世の中に跋扈している「冷凍ナン」だったら食べないほうがよっぽどいいと思って遠巻きに厨房を覗くとタンドリーがちゃんとあり、その場で生地を伸ばして焼いてくれる。チキンカレーにナン、サラダとラッシーが付いて480円ということで迷わず注文しました。非常にお得。写真を撮っておけばよかった。でも、チョー辛い。けど美味い。このノリで、陳建一麻婆豆腐も500円以内で出店してくれないかなー。毎日でも行くのに(笑)

その後、四谷のジャズ喫茶『いーぐる』でJBLから流れるジャズを聴こうと南北線を使って四谷に出ましたが、これが準備中。到着したのが1時過ぎだったんですが、土曜は2時からなんですね、帰ってきて知りました。

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ジャズ喫茶の名門四谷『いーぐる』の看板。

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少しシャッターが開いていたので、ずうずうしい私は潜り込み階段を下りていくと「準備中」の看板が。叩いてみたが反応がないのですごすご引き下がる。「ずうずし学校」での修行不足か(笑)

開くまで粘ろうかとも思ったのですが、暑いし、辛いカレーのおかげで体も熱くて汗がとめどなく流れるし、おまけにその時点ではいつ開店するかも分からなかったのでさっさと新宿に戻りました。今は「ジャズを流す喫茶店」となった『ディグ』に寄ろうかとも思ったのですが、本駒込駅までの道に迷い(普段は白山を利用しています)、四谷で準備中の憂き目に逢って、すでに気力のほうが萎え気味だったので、おとなしく八王子に帰還しました。

いよいよW杯

ブラジル戦の結果、日本がリーグ敗退してしまいましたね。

個人的には、仕方ないかなと思っています。もともとあまり勝敗には興味がありません。高校時代サックスを吹いていた関係で、高校野球の応援に毎年駆り出されましたが、野球なんてルールもよく知らないし、どっちが勝っているかも分からないので、とにかくホームランが出たら人より大きな音を出すようにしていたら相手校のホームランで怒られたこともありました(笑)それに、素人目に見ても今回予選突破が難しいのは分かっていたし、予選突破できるなんていう幻想もマスコミが作っただけでしょう。幻想を抱いていなかったから幻滅もないわけです。「サムライ」ブルーなんて言って登録商標化し、タオルなんかを高い値段で売ってタツキにしている姿を見ても鼻白む。うちは江戸時代から町人の家系なんで侍には遺伝的に反抗心を持っている(笑)

サッカーに興味を持ったのは、多くの人と同様に前回のW杯。セネガルの試合を見ていた時です。彼らの応援は面白くて、ずっと応援団が鳴り物でポリリズムをたたき出しているんですね。キップ・ハンラハンの「アラビアンナイト」物を聴いている感じ。で、そのポリリズムの上に乗って行われる試合が実にグルーヴしている。これがきっかけで観るようになったので、どこが勝つとか、どこを応援するとかにはほとんど興味がなく、どんなプレーを見せてくれるのかが興味の対象です。

たとえばブラジル戦のカカやロナウジーニョはチャーリー・パーカーみたいですね。解説者が言っていましたが、何段もギアを持っている。パーカーも同じように一曲の中で何度もギアチェンジしてビートを加速させたり減速させたりします。ここから生まれる醍醐味は、それがボールを巡るものであっても音を巡るものであっても、結局は「時間」を自在に支配している様子を観ることから生まれる快感だと思います。

予選リーグが終わって、いよいよ決勝トーナメント。どれだけグルーヴした試合を観られるのか、自在にビートを操るようなプレイを目にすることが出来るのか、楽しみです。私のW杯はこれから始まる感じです。

東洋大学Jazz Sunny

今日は授業終わりに学バンのコンサートに行ってきました。東洋大学Jazz SunnyのC年(Freshman)バンドです。C年だし楽器初心者も多いのでソロなどたどたどしいものが多かったけれど、ここをスタートとしてみんな上手くなっていくんです。特にバリトンの学生は"Love"のイントロでモンクのような印象を醸し出していて、これからが楽しみです。また、上級生で司会もしていた、ちょっと小林綾子(おしん)似の女子学生の吹くペットはエネルギッシュですばらしいものでしたし、独自の世界を持ったピアノの人やウェスのようなギターを弾く人もいて楽しめました。

ウタのほうにも上手い人がいて、"Love"を歌った女子学生やボサノバ調の"Save the Last Dance for Me"を軽い感じで歌った男子学生など、非常に聞かせる歌でした。

演奏曲目は
1. Nature Boy (8beat)
2. いとしのエリー(ボサノバ)
3. ウィンダムヒル風の曲
4. Love (4beat)
5. Save the Last Dance for Me (ボサノバ)
6. Superstition

このJazz Sunny、看板には"Since 1948"と出ていて戦後すぐに結成されたようで、長い歴史を持っているんですね。

エレベーターの夢

エレベーターでこっぴどい目に会う夢を見ます。だいたい1年に1?2回ですが、エレベーターが中途半端な階で止まって無理矢理抜け出したり、乗っているエレベーターがクリフォード・ブラウンのトランペットのように急上昇・急下降を繰り返してぐったりしたり、上の階に近づくとだんだんスピードが落ち、苦しそうにやっと上がっていく感じになって、いつ下降に転じてもおかしくないことに冷や冷やしたり、そんな夢です。

もちろん夢のことで、現実にはエレベーター恐怖症になることもなく、東急スクエアや京八ビルのガラス張りエレベーターもなんなくこなして、「戎」や「南蛮渡来」に繰り出すわけです。うちのアパートもエレベーターが付いていて疲れたときなどは乗っています。

しかし、ニュースを見ると私の夢をそのまま現実にしたような物騒なエレベーターが動いているそうじゃないですか。いい夢なら実現することを願いもするけれど、こんな悪夢が現実にあったってこと自体が驚きです。