今月の紅茶

今月はディンブラのクオリティー茶、ノーウッド・クォリティー 06-1を購入。

norwood

思った以上にウヴァに近い感じで、強めの香りと色がミルクティーにぴったりです。淹れ方が悪いと色が十分に出ずに褪せた感じになるのですが、この茶はかなり細かいBOPなので入れ間違いがなく、十分な色味を確保できます。香りはウヴァのようなサロメチール香を含んでいます。
ところで、ウヴァを含むセイロン茶をほめるときに「サロメチール香」というキーワードが出てきますが、「いったいサロメチールの香りがして、本当にうまい紅茶なんだろうか?」と疑問を持つ人も多いと思うので、少し解説します。

サロメチール香といってもそれは比喩であって、実際サロメチールを塗ったときのように鼻の奥にツンと来るような香りではありません。しかし、やはり喩えるならサロメチール。そして、この香りはサロメチールと同じように揮発性の香りなんですね。ところで、揮発性ということは時間が経てば徐々に揮発してしまって香りは薄くなり、ついにはなくなるわけです。そうすると、強烈なサロメチール香がするということはとりもなおさず、その茶葉が新鮮であるということを示すわけです。そこで、半分刷り込みもあるのでしょうが、サロメチール香→新鮮→美味しい→新鮮→サロメチール香という回路が出来上がり、サロメチール香がするとパブロフの犬のようによだれが出てくるわけです(笑)。

和み系の坂道

地下鉄の白山駅から東洋大へ行く途中に小ぢんまりした坂があります。私はタモさんのような坂道研究家ではありませんが、道幅といい勾配といい、両脇の家並みといい、ちょうどいい感じの坂道です。今日は特に天気が良くて人通りも少なかったので携帯で写真に撮ってみました。

上り
sakamichi1
このまま上がっていくとキャンパスの南門に着きます。

下り
sakamichi2
このまま下っていくと旧白山通りに出ます。

夕方、たまたま創大で昔教えた学生に出会い話をしていたところ、彼も卓球部の関係で何度か東洋大に行ったということで、この坂が印象に残っているそうです。偶然とはいえ、撮ったばかりのこの写真を見せて話に花を咲かせました。

なんと言うこともない路地の坂道なのですが、心和ませる坂道なのです。

ブログのデザインを更新

久々にブログのデザインを更新し、3カラムにしました。
一年も経つと、ゆっくりとはいえ記事も増えてしまい、下のほうにダーッとリストが伸びるようになり、どうにかしなければと考えていました。あちこち検索したところ、PurpleMoonというサイトがシンプルで使いやすそうな3カラムテンプレートを公開していたので使わせてもらいました(カラーは従来の配色に変更しましたが)。

これまで、「ページの横幅は800をマックスとする」という原則を守っていました(メインサイトの@fukaoのほうはその原則で作られています)が、このデザインでもぎりぎり800で収まっているようです。

また3カラムの結果左の下のほうが広く空くので、アマゾンのアフィリエイトを貼り付けました。

埃はたいてみろ、太鼓ごと無くなっちゃうから

大切なものは厳重に保管したほうがよいのだけれど、厳重すぎて一体どこに仕舞ったか忘れてしまうこともありますね。先日小掃除をしていたらそんな風にして仕舞われて忘れかけていた一本のカセットテープが見つかりました。下の写真です。

AHF

異常に煤けています。志ん生の『火焔太鼓』じゃないけれど、埃をはたくと一緒にテープが無くなっちゃいそうな勢いで汚れています。それもそのはずで、このテープ、1979年と80年に録音した音源が入っていますから、もう1/4世紀を越えている。このテープのAHF自体が1979年発売らしいです(ソニーの館調べ)。当時ノーマルポジションしか録音できなかった私は、その中でも最高音質だといわれているAHFを買ったんですね。

しかし、おそらくこのテープがなかったら、今ごろジャズを聴いていないんじゃないかってぐらい、私にとっては思い出深く大切な一本です。A面にはジャズ評論家の本多俊夫氏がDJをしたNHK-FMの特番"This is Jazz"の第二回目、ベニーグッドマン特集が、B面にはラジオ・パーソナリティーの襟川クロ氏がDJを勤めた"Weekend Jazz"最終回が録音されています。どちらも出かける必要があってタイマー録音しておいたものだと思いますが、この2つの番組が私をジャズに引きずり込んだのです。
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