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K. Fukao

馬鹿の買い物(2)

以前の記事でビリー・ホリデイのコロムビア全集を買い損なった話を書きましたが、つい先日Amazonのほしいものリストで再び買えるとの表示が出ていたので予約注文しました。こうした輸入版はどうも値段の変動が激しく、一番安い時を狙って予約しようと思ったのですが、Amazonでは予約から発送までの期間中に叩いた最安値で売るという決まりがあるみたいなので、迷わず予約して今日届きました。

安いぶん色気なし><
安いぶん色気なし><

安いぶん色気なく、ディスクもビニールをかませることなく、直接紙のスリットに入れられています。

心配していた音ですが、かつてのコロムビア全集のように、ノイズ除去のし過ぎで隣の部屋で流しているのを聴いているかのようなくぐもった音ではなく、ノイズも結構ありますがそれにも増して楽音成分が豊かでした。ちなみにもっと大馬鹿な買い物もしているのですが、それについてはまた届いてからにしましょう。

まだ手に入るようなので下にリンクを張っておきます。

また、ここに収められている楽曲についてはジャズブログのほうに記事があるので参照してください。

相棒8 第5話「背信の徒花」

相棒の第4話は官製談合をテーマにしたものですが、それ以上に深い感じがしました。(以下若干のネタバレというかヒントがあり)

今の日本の風潮として、官僚を描く時、「官僚はどこまで行っても悪(または組織にがんじがらめ)、庶民(特に田舎者)は純朴で善」という紋切り型で描くことが多いですが、この作品では見事にその図式を転換していました。ここには漱石の『こころ』における先生の叫びが聞き取れます。

「田舎者はなぜ悪くないんですか」・・・「田舎者は都会のものより、かえって悪い位なものです」
「金さ君。金を見るとどんな君子でも、すぐ悪人になるのさ」

こうした人間の苦い面も描きつつ、最後の右京さんの言葉はさわやかでした。

「(植え替えた木の)花が咲く頃、見に行くかと思いまして」

ここには、右京さんの人間に対する信頼が読み取れます。官僚といえどもその前に人間、人間のこころに咲く一輪の花に訴えかけたようです。この時はまだ官僚の心の花も咲いていなかったのでしょう、にべもなく断られますが、いつかその花が咲いたとき、彼は花を見に行くのかもしれません。

次回はミリタリー・オタクの話。この人種が私はとても嫌いですが、ゲストを見ると森田直幸や阪本奨悟が。この二人『女王の教室』に出てましたよ。天海先生の厳しい教育で軍事オタクになった・・・なんて展開ではなさそうです。

冬めいてきたというよりも、すっかり秋らしく

ここ数日気温が低いほうで安定してやっと秋めいてきましたが、街のほうはどちらかというともう無理矢理クリスマスムードに仕立てようと必死です。

東急スクエア前のツリー(トゥリー)
東急スクエア前のツリー(トゥリー)

この日は妙に気温も湿度も高く、梅雨空みたいな日だったので、電飾もちょっとしらじらしい感じで光っています。

Bal's Spicy Deliは少しづつ繁盛しているようで喜ばしい限り。メニューも増え、中でも「チーズナン」が美味。ナンのほのかな甘みとチーズのしょっぱさが絶妙の一品です。

銀紙が・・・・
銀紙が・・・・

テイクアウトの際は、こういうざっかけない銀紙にくるんでくれますが、これはこれで庶民的でいいです。

秋といえば創大キャンパスの紅葉もだいぶ進んできています。どうも紅葉は日の当たるところで速く、日陰で遅く進むようで、ロビー前のもみじはこんな感じに色づいています。

手前の枝が日向に出ているのでそこだけ紅く
手前の枝が日向に出ているのでそこだけ紅く

短大前のもみじは日当たりがいいのか、全体的に紅く。

暗くて手ブレ、おまけにピンボケ(;;)
暗くて手ブレ、おまけにピンボケ(;;)

最近のことなど

今週の頭にぐっと冷え込んだので、ストーブを新調したことは下に書きましたが、寒くなってくる合図として水鳥が川に飛来します。

月・火あたりに飛来してきました
月・火あたりに飛来してきました

水曜日は世界的なジャズトランペッター大野俊三さんが八王子に来たので聴きに行きました。実はそれほど乗り気ではなかったのですが、友人から強く誘われて仕方なしに行ったようなところがあります。最近の大野さんのコンセプトは「日本の唱歌をテーマにジャズをする」であって、私のように、どちらかというと「ラバカン」や「バグスグルーヴ」、「ドナリー」なんかで「イェー」とやりたい人間にはちょっと魅力が感じられなかったわけです。しかし、行って大正解でした。アイキャッチ(というかイヤーキャッチ)として表に「日本の唱歌」の看板は掲げていますが、真ん中、つまりアドリブの部分はもろにコアなジャズ、70?80年代のマイルスとかVSOPの演奏を髣髴とさせるような、エニーキーの熱いアドリブでした。ドラマーの小山太郎さんも同じく熱いドラミングで演奏を盛り上げ、おかげで水曜あたりから気温も上がってきました 8)

大学の紅葉もぐっと進んで木曜日に撮った写真がこれ。

中体・S教室ともまだ解体されていません
中体・S教室ともまだ解体されていません

大学祭連休だった東洋大も今日から授業が再開され(私の授業ですが)、白山まで早起きして行ってきました。途中の白山神社に「孫文先生の碑」があって前から気になっていたのですが、今日は時間があったので碑文を読むと、この神社の石に腰掛けて革命のロマンと中国の未来について語ったことを記念した碑だそうで、下にある横長の石がそれです。

詩情とロマンがあります
詩情とロマンがあります

孫文先生に刺激されたわけでもないのですが、帰りは刺激的な中華料理のランチを食べてきました。新宿ルミネ1の地下にあるフードコートです。

東さんに「体に悪い」と叱られそうな辛い辛い担々麺(汁なし)
東さんに「体に悪い」と叱られそうな辛い辛い担々麺(汁なし)

アラジン・ブルーフレーム

冬が近づいてきたので、石油ストーブを新調しました。去年買ったセラミックヒーターは暖かくなるまで使うと電気代がとんでもなくなるので一年で終了。今年は前からあこがれていたアラジンのブルーフレームを思い切って購入しました。

散らかっています・・・片付けなくては
散らかっています・・・片付けなくては

ブルーフレーム(青い炎)が売りのストーブですが、取扱説明書を読むとけっこう手間がかかりそうな感じです。

相棒8 第3話「ミス・グリーンの秘密」と不適切な動画

今日の相棒は、草笛光子さんの演技が光る回でした。

色調はイングランド南部という感じ。「ミス・グリーン」も立場は違えど「ミス・マープル」のような雰囲気でした。

今回の話はYouTubeなどに投稿される動画にまつわる話でしたが、昨日の今日でこんな記事が載っていました。

“ホームレス襲撃動画”を投稿 神戸大が男子学生を厳重注意

10月29日20時57分配信 産経新聞
 ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「ミクシィ」に不適切な動画を投稿したとして、神戸大は29日、男子学生を厳重注意した。男子学生は「騒ぎにつながってしまい、申し訳ありません」と反省しているという。

 同大などによると、問題の動画は、男子学生が神戸市内でホームレスの顔面に卵を投げつけるパフォーマンスを撮影したもので、今年8月に投稿されていた。一般ユーザーが10月28日に動画投稿サイトに転載したところ、パフォーマンスと気づかず、ネット掲示板で「悪質だ」などとして炎上した。

 外部から指摘を受け、同大が男子学生に確認したところ、「友人とのパフォーマンスだった。友人だけが見ることができる手続きをしたが、動画がその範囲を超えて公開される仕組みになっていることを知らなかった」などと説明。

 神戸大は「軽率な行為」として、所属学部長が男子学生を口頭で厳重注意した。

この学生は「やった」のではなく「やらせ」だったので幸いですが、まあ、最近は人権感覚が摩滅してきたというより、自分の人権に対する感覚だけが突出してきた感じがします。ミス・グリーンの台詞「他人を舞台の小道具のようにしか考えていない輩」という一節が、苦い現実を容赦なく炙り出していました。

中華そば専門店 吾衛門

台風一過でうちからも富士山が見えたので、西八までラーメンを食べに行きました。

窓から身を乗り出して撮るのでまがってます
窓から身を乗り出して撮るのでまがってます

うちからだと16号をてくてく歩いて20号(甲州街道)を西に進むのと、20号にぶつかる手前の20号バイパスをだらだらと歩いて追分の交差点で20号に合流する行きかたがあり、どちらでも全然変わりがないんですがバイパスを通りました。

追分の交差点は文字通り追分になっていて、右に進むと陣馬高原、左の道が甲州街道で山梨まで行きます。

甲州街道ほっそいなぁ・・・
甲州街道ほっそいなぁ・・・

っておいっ!本当の甲州街道はこちら

銀杏並木は綺麗ですが銀杏が・・・
銀杏並木は綺麗ですが銀杏が・・・

漸く着きました。

開店(11:30)直後
開店(11:30)直後

実は今日が初吾衛門なので、とりあえず普通のラーメンを注文。

チャーシュー、メンマ、刻み玉ねぎ、のり
チャーシュー、メンマ、刻み玉ねぎ、のり

かなり繊細な味です。好みで言うとパンチ不足です。ひょっとすると白髪ねぎを入れたねぎラーメンあたりでちょうど繊細さとパンチのバランスが取れる仕様になっているのかもしれません。店の人はありがちな威張った感じがなくて、丁寧な接客です。二人連れの客のために定連さんが席を移動したりしていい感じの店でした。もっとも、その二人連れもカップルではなくサラリーマン二人なんだから別々に座ってもよさそうなのにね・・・松ちゃんのネタにも同じようなのがありました。

餃子ライスも注文してイソイソと摂取し、外へ出てみるともう行列が出来ていました。

次回はねぎチャーシューに挑戦しよう
次回はねぎチャーシューに挑戦しよう

写真がないのにも理由が

今日は東洋終わりに新宿アイランドのスパースロードでランチを食べてきました。

店はインド料理のクムクム・マハラジャ、デラックス・ランチという1,500円もするランチです。こんな高級ランチを食べたのには理由があって、以前ドラマーさん、トッチーさんと同じ新宿アイランドにあるレバノン料理の店で宴会をやったのですが、その時福引券を20枚ぐらいもらいました。抽選日当日(夏でした)に勇んで行き、20回引いたら、商品券(500円分)が一枚当たったぎりで残りの19枚は全部残念賞。19個の飴ちゃんをもらって帰る羽目になりました。その貴重な商品券の期限が今月いっぱいということでランチ代の足しにしようと出かけたわけです。ということで実質1,000円のランチでした.

と、ここで普通なら自慢のデジカメに物を言わせた美味しそうな料理の写真が貼られるところですが 8) 今回は忘れました 😳 これにも理由があって、ランチにライスとナンがついているんですが、このライスがインディカ種のタイ香り米。ひところハマってこればかり食べていたことがあり、結構香りが強いので鼻につくようになりしばらく止めていましたが、久しく食べないうちにこの香りに飢えていたらしく、出てくるなり食べ始めて、写真を撮り忘れていることに気づいたのは、すでに半分以上平らげたあとでした。食べかけは見苦しくてさすがに写せず「写真なしよ」ということです。いやはやタイ香り米は本当に美味いですよ。一方この店のナンは出来合いのやつであまり感心しませんでした。

帰りに新宿アイランドの目印、LOVEのブロックを写したので、料理の写真の代わりに貼っておきます。

DSCF1715

さよなら、バードランド~相棒Season 8: Episode 2

今日の『相棒』はジャズがテーマでした。

例によってストーリーはネタバレするといけないので書きませんが、マイルスの "You're My Everything" が流れたり、"Woodyn' You" のセッション風景が映し出されたり、右京さんがジェリー・マリガンのピアノレス・カルテットに言及するなど、うれしいシーンがありました。

ここで聴かれた "You're My Everything" と "Woodyn' You" は、ハードバップの到達点とも言えるマイルスの『リラクシン』で聴くことができます。

このアルバムはジャズ史を上から読んでも下から読んでもちょうど真ん中に位置する名作で、一番最初に聴くアルバムとして必ずこれを薦めています。

ジェリー・マリガンのピアノレス・カルテットが聴けるアルバムはこれ。

ピアノレスというフォーマットもさることながら、バリトンをテナーのように軽々とメロディアスに吹くマリガンと、クールなチェット・ベイカーのペットが聴ける名盤。

今回のタイトル「さよなら、バードランド」のバードランドは、ドラマの中ではジャズ雑誌のことですが、実際はチャーリー・パーカーのニックネームにちなんで名づけられたニューヨークのジャズクラブ。そして『さよならバードランド』はベーシストのビル・クロウが書いた自伝のタイトルです。
この本、村上春樹が訳してます。

ベニー・グッドマンのあだ名が「バッドマン」だったり、スタン・ゲッツのとんでもない性格が赤裸々に語られていますが、センセーショナルな本ではなく、ミュージシャンの日常を淡々とした筆致で描いた名作です。

Bal's Spicy Deli (2)

昨日は塾だったので、下のカレー屋で「よくばりセット」を買いました。

+ごはん
+ごはん

ごはんをプラスしたのは、ナンを学生たちに食べさせるため。

今回はポークカレー(左)とほうれん草カレー(右)です。ナンには甘みがあって単独でも美味しい。

後から来た先生は本格的なカレー屋でバイトもしている人ですが、彼も美味しいと褒めていました。