Parker Duofold

この前後輩と話していて、彼も最近万年筆に凝っているらしく(私が火に油を注いだようなもんなんですが)、「次に買うペンは何がいいだろう?」という話題になりました。そもそもこの時点で、普通の人からしたらおかしい。普通ペンなんて必要なものを一本あるいは用途に合わせて数本用意して使い続け、それを補充するような形で買っていくものです。「次に買うペン」などといっている彼も私も、もう立派な万年筆オタクなわけです。

そんなわけで、候補として挙がったのがParker, Pelikan, Watermanだったのですが、今日はjazzのブログでもCharlie Parkerのことを書いたのでパーカーを取り上げてみようと思います。私は三本ほどパーカーの万年筆を持っているのですが、どれも中古品。うち一本がデュオフォールド、二本がパーカー51(それぞれエアロメトリックとヴァキューマティック)です。もうこんなジャーゴン使っている時点で駄目ですね 😛 このうち今日はDuofoldを紹介しましょう。

Parker Duofold

これはペンの病も膏肓に入っていた頃、スウェーデンのペン商でパーカー研究家のTony Fischierから買った物です。1920?30年代のデュオフォールドというのはどれも高価で手が出ないものが多いのですが、ネットサーフをしていて見つけたこのサイトでは、言っては悪いけれど中国の偽造品みたいな値段で売られていたわけです。しかしこのサイト主Tonyの知識量は半端でなく、まじめに研究していることが窺えたのでドネーションの意味もあって一本購入してみました。(その後Parker51もここで買います)

uncap

ペン先もしっかりしていましたがイリジウムがかなりなくなっている。30年代の製品だとして70年以上経ているから仕方ないのですが。また非常に硬いペン先です。インクの補給方式ですが、ボタンフィラーといって軸尻にボタンがついていて、ペン先をインク壜につけそのボタンをピコピコ押していくと、内部の金属がペコペコ動いてゴムサックを押すのでインクを吸い上げるわけです(正確には、押しつぶされたゴムサックが復元する時に吸い上げるのです)。

button

ある日全然吸い上げなくなったので分解してみたら、ゴムサックがもうヘタってしまって復元力がなくなっていました。Tonyに相談のメールを送りつつ自分でも直しかたを調べたら見つかり、大至急ペン用ゴムサックとシェラック(接着に使います)を購入して自分で直しました。

半ば骨董品なのでバリバリ現役使用をすることはないですが、たまにペン先をインクに浸して文字を書いたりしています。

緑匂い立つ「栄光の道」

今年はなかなか梅雨が明けず、結果的に私が好きなシーズンが続いているわけですが、いま参院選たけなわということで3年前を思い出してみると、あの時はすごく暑かったんですよね。なぜ覚えているかというと、我が家の冷暖房はオフィスにあるような巨大冷暖房器具で「動力電源」というのを用いている。これは基本料が高いけれど使用量が安く、おまけにパワーがあるので我が家もあっという間に涼しくなったり暖かくなったりするわけです。ところがこれ、基本料がバカにならない。月5,000円もします。ジャズのCDなら三枚は買えます。場末の酒場でなら酔いつぶれるほど飲めます。シーズン中はともかく、オフシーズンまでこの料金を払うのは馬鹿馬鹿しい。東電に相談すると「使用量ゼロなら基本料が半額になります。ただし、ブレーカーを上げておくと微弱な電流が消費されるので、シーズン外は電源を落としてください」とアドバイスを貰ったので、オフシーズンは電源を止めて基本料を半額に押さえ、検針が来た後で電源を入れるようにしていたわけです。検針は月の12日前後に来るのですがなかなかこない、きっと土日の関係もあったのでしょう。3年前はヤングメンズディビジョンに属していて、毎晩集まりがあり、うちに帰るとモワッと暑くて、検針前だけれどブレーカーを上げようと何度思ったことか数知れずという思い出があります。それに比べて今年は毎晩集まる必要はないし、世間は涼しいしでいまだに動力電源のブレーカーを上げずに凌いでいられます。

というようなわけで、創価大学の栄光の道も湿度に後押しされて緑が匂い立つほど濃くなってきています。

栄光の道1

栄光の道2

今日、授業で小テストをやったので、テスト中窓の外を眺めていたら、滝山城跡の緑もまた靄っていて風流でした。写真に収めようとも思ったのですが、授業中ということもあり後で撮ろうと思って、すっかり忘れていました。

[地震]新潟などで震度6強 午前10時13分  

確かにうちでもゆっくりとした長い横揺れがありました。ビルの三階だったせいもあるでしょうが。阪神淡路の時も夜更かしをしていてながーい横揺れがあったので今回は「遠くで大地震じゃないか?」と思っていましたがやはりそのようですね。

被害が最小限であることをお祈りします。ニュースは以下のとおり。

 16日午前10時13分ごろ、新潟県中越などで震度6強の地震があった。

 気象庁の観測によると、震源地は新潟県上中越沖で、震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.6と推測される。

 震度3以上が観測された地域は以下のとおり。

 震度6強=新潟県中越 長野県北部▽震度6弱=新潟県上越▽震度5強=新潟県下越▽震度5弱=石川県能登▽震度4=新潟県佐渡、長野県中部、茨城県南部、栃木県南部、群馬県北部、南部、埼玉県北部、南部▽震度3=長野県南部、石川県加賀、茨城県北部、栃木県北部、千葉県北東部、北西部、南部、東京都23区、多摩東部、神奈川県東部、西部、富山県東部、西部、山梨県中・西部、東部・富士五湖、岐阜県飛騨、美濃東部、美濃中西部、静岡県伊豆、東部、中部、西部、愛知県西部

毎日新聞

はり猫はバスラの香りかラーメンか

今日はずっと若い友人と八王子のジャズ喫茶、はり猫へ行ってきました。

久しぶりに会えたことと、ちょっとした頼みごとがあってゆっくり話をしたかったのではり猫を使わせてもらったわけです。本当は今日こそ店内を電話のカメラで撮影して、「これだけ味のある内装だ」ということを公開したかったのですが、運悪く電話が電池切れ。ついでに電子辞書のアルカリ電池も切れたりして、今日という日はつくづく電池に祟られた一日でした。今度撮影させてもらって公開します。

店内ではピート・ラロッカの『バスラ』が流れていました。イラク復興支援ですっかり有名になってしまった街バスラですが、私はこのアルバムのタイトルと光栄の名作ゲーム『大航海時代2』で鍵となる町だったので強く印象に残っています。今日のはり猫はそういう意味で、中東の街の雰囲気をかもし出していましたが、申し訳ないことに友人と私はラーメンの話に打ち興じていました。

[マクドナルド]成長性高いカフェ事業参入 収益拡大目指す

日本マクドナルドは12日、カフェ事業に進出すると発表した。8月29日に「マックカフェ」の名称で首都圏を中心に15店舗を開店。成長性の高いカフェ事業への参入で、収益拡大を目指す。

 日本では近年、スターバックスをはじめカフェの人気が高まっている。マクドナルドは、主に収益が伸び悩んでいる小規模店をカフェに変え、顧客の反応を見ながら徐々に拡大を図る。

 最初は首都圏の小規模店10店をカフェに衣替えするほか、恵比寿ガーデンプレイス店(東京都渋谷区)など既存のハンバーガーショップに5店を併設する。メニューはコーヒーを中心に、パンなどの軽食や洋菓子も取り入れる方向。同社は「家族連れも入りやすいメニューや店作りを考えている」として、高級志向のカフェとは差別化を図る方針だ。【工藤昭久】

毎日新聞

マックのコーヒーに関していえば、東洋の日に朝マックを白山駅前で食べることがあるけれど、ここのコーヒーは一言で言うと「海老の匂い」がするんですよね。最初に気づいたのはエビフィレオのシーズンだったので、店内の海老の匂いが(って、そんな匂いしていなかったけれど)粉にでも移ったのかなと思っていましたが、いつ頼んでも「海老コーヒー」なので、これはひょっとすると油が匂いを移しているんじゃないかと考えました。別の店で飲んでも同じなので、油かあの容器の内側についた匂いだと睨んでいます。

海老コーヒーということで一瞬ロブスタ種を連想しますが、海老はlobster、コーヒーはrobustaでつづりも意味も違います。ロブスタ種のコーヒーとはインスタント用のコーヒー豆で丈夫なのがとりえ、味や香りはいまいちのかなり大括りの種類です。私たちが騒ぎながら飲んでいる、ブルマンも、モカも、タンザニアも、コロンビアも、大括りでは「アラビカ種」に属するコーヒー豆で、これは美味しいです。

梅雨空に一瞬

今日は一日中梅雨空でしたが、7時前になって急に西の空が明るくなってきたので、ブラインドを上げて見てみたら雲間から日の光が差していました。

夕焼け1

写真右下に写っている光は、浅川河川敷の盆踊りの提灯です。「葉っぱギラギラギィラギラッ、ハッ?♪」と太陽の町、八王子が流れています。正面ちょっと右に創価大学の本部棟が写っているのですが、シルエットで分かりづらいですね。もっと空に向けて撮った写真が下。

夕焼け2

太陽の町、八王子ですが、正確な曲名は「太陽おどり ―新八王子音頭―」というようですね。

セブンイレブンnanacoカード

nanaco card
普段使っているセブンイレブンの、昼間のおばさんに強く勧められてセブンイレブンのナナコカードを作りました。あらかじめネットで申し込んで、用紙をプリントアウトしておいたのであっという間に作ってもらえました。とりあえず2,000円チャージしましたが、何日持つやら。

ジェフリー・アーチャー 『十二枚のだまし絵』 (新潮文庫)

私の好きな、そして仕事っ気抜きで気楽に読めるジャンルが探偵小説や法廷ミステリー、そして今日紹介する本のようなミニミステリーです。ジェフリー・アーチャーはロンドン市議会議員やコモンズの議員を最年少で務めた人物ですが、日本では小説家として有名であり、特に阿刀田高や星新一の短編に通じるストーリテラーとしての魅力とピリリと辛い風刺が効いた作風で私の好きな作家の一人です。この『十二枚のだまし絵』も、タイトルから分かるとおり12の短編からなっていて、一つ一つが実に味わいのある小品なわけです。

原題は Twelve Red Herrings. Red herring(燻製ニシン)とは「人の注意を他にそらすもの」という意味があり、転じて推理小説などで読者をミスリードするための仕掛けをさす言葉です。最後の訳者解説によれば12作品それぞれ、どこかに「燻製ニシン」に通じる言葉が出ているということです。ここでは実際に読むときのネタバレにならない程度に、各作品の魅力を紹介したいと思います。

  1. 「試行錯誤」 妻と浮気相手に謀られて無実の罪に落とされた男が、いろいろな人を味方につけて自分の無罪と相手の罪を暴露していく。軽妙な語りが面白い。
  2. 「割勘で安あがり」 100万ポンドの宝石が欲しい美人。愛人の金持ちは50万ポンドまでしか出さないという。さてどうやって手に入れる?
  3. 「ダギー・モーティマーの右腕」 苦労の末手に入れた品物を、ケンブリッジのボートクラブに贈るがあまり歓迎されない。どうして?
  4. 「バグダッドで足止め」 フセイン政権下のイラクから亡命し、政治犯として死刑を宣告された男。絨毯の買い付けでトルコからアメリカに戻る途中、エンジントラブルでバグダッドに着陸する羽目に。
  5. 「海峡トンネル・ミステリー」 女にだらしない親友に、新作の構想が出来たので聞かせたいと誘われる。聞いているうちに気まずくなる。
  6. 「シューシャイン・ボーイ」 セント・ジョージスの総督に命ぜられ政治家。近くマウントバッテン卿が来ると知らされて大慌て。
  7. 「後悔はさせない」 恋人を受取人に生命保険をかけた男。検査にパスした数週間後急死する、しかもエイズで。
  8. 「高速道路の殺人鬼」 そこは殺人鬼が出るというハイウェー。後ろのトラックがハイビームのままずっと自分の車を追いかけてくる。逃げ切れるのか?
  9. 「非売品」 才能ある画家は、しかし間違った男を愛してしまった。
  10. TIMEO DANOS ギリシアに旅行に行った倹約家の男とその妻。ギリシア陶器のお土産を買うのにもすったもんだ。
  11. 「眼には眼を」 最後タイトルが納得できるオチ。
  12. 「焼き加減はお好みで」 エンディングをお好みで選べる。私は3の「オーヴァーダン(焼きすぎ)」がよかった。

文庫は現在絶版のようですが、ブックオフなど古本屋で安く売っています。

バーガーキング、再び

東洋大学の授業終わりに再びバーガーキングへ行ってきました。といっても、前回はそこを目指したわけではないのですが、駄目となると人間てぇのは余計にやりたくなるもので、前回の行列のせいで今日はわざわざバーガーキングを目指しました。

そこで「動く歩道」を利用。

動く歩道

これは都庁まで続くのですが、「うむ、石原都知事めぇ、こんな贅沢なもの・・・」と思い、ふと気づきましたが、これは現都知事の作ったものじゃなくて、ホームレスの立ち退きとかで荒れていたときは青島都知事の時代だったんですよね。イカンイカン、何でも悪いことは現都知事のせいにしとけばいいという性分が身についているなぁ 😛 などと、あまりにスムーズな歩行のおかげでいろいろなことを考えていると、あっという間に住友の三角ビルの横に出ました。このビルの前を横切ると新宿アイランドです。

今日は平日で、おまけに小雨そぼ降る天候、列などないだろうと期待していましたが、それでも2?3分程度の列はできていました(お昼時だったせいもあるのでしょう)。メニューのチラシが置いてあるので、並んでいる間に何にしようか決めるのですが、折角なので一番贅沢なものということで「ダブルワッパーチーズ」に決めました(「ワッパー(whopper)」とは「どでかいもの」という意味)。ところがお釣りを貰って気づいたのですが、店の人は「ダブル」のない「ワッパーチーズ」だと思ったようなんですね。確かに、ワッパーチーズが出てきました。特にダブルでなくてはいけない理由なかったので、そのまま貰って席に着きました。これがワッパーチーズ。

whopper cheese 1

サイズ比ということでよく使われるタバコの箱を脇に置いてみましたが、そのサイズの大きさが分かると思います。タバコの箱を二つ並べてそれが収まる程度の円を描くと出来るサイズです。マックよりいいのは野菜が多いところ。中身を少し。

whopper cheese 2

具は、ハンバーグの他、レタス、たまねぎ、トマト、ピクルス、そしてチーズが乗っていました。チーズは香りや味の強い種類でコクがありました。ハンバーグもグリルされた香ばしさが出ていたので、丁寧に作っているのですかね。そしてなんといってもこの量です。

私も大食いでは人後に落ちないつもりでしたが、これを一つ食べたら、かなりお腹がくちくなりましたよ。ダブルだったら降参していたかもしれません。話の種に食べに行って、十分満足できると思います。

ロンドンパブ シャーロック・ホームズ

クリーニングを出しに街に出かけました。

途中、駅前放射線通りの一角が白い花でデコレートされ、そこだけロンドンの街角のようになっていたので写真を撮りました。

Sherlock Holmes 1

ロンドン風パブのSherlock Holmesです。数年前、暇があったときは昼間によく行っていました。ここではギネスが飲めシガーを吹かすことが出来るのです。現在はよくわかりませんが、当時は店内でもシガーを販売していました。売ってなくても大丈夫。すぐそばにタバコ専門店KemKamがあり、ここにはCohiba(コイーバ)やMontecristo(モンテクリスト)をはじめとしたプレミアムシガーが、きちんとシガー専用棚に収められて売られているからです。ここで一本買い、Sherlock Holmesでギネスやモルトウィスキーを啜りながらシガーを吹かすのもいいものです(今は暇がなくて出来ません・・・ 🙁

店の入り口はこうなっています。

Sherlock Holmes 2

また夏休みになったら、シガーを吹かしに行こうかなと思っています。

店の詳しい情報は