疑問の残る宿題

八王子の某私立高校の春休みの英語の宿題が、英字新聞の地震の記事を読んでまとめ、その感想を書くというものだそうだ。

しかし、これはちょっと不適切ではないか?不謹慎というのではない。だがこの地震と津波、そして原発の問題は現在進行形の災害であって、決して終わった=物語化されうる歴史ではない。こうした情報に晒され過ぎることによって引き起こされるPTSDも危惧される。そして、もっとも気になるのは学生の中に親族が被災していたり、家族に東京電力関係者がいた場合、彼らの気持ちを著しく傷つけることになるのではないかという点だ。1年経てば乗り越えられるようになるかもしれない。2年経てば言葉に直せるかもしれない、10年経てば思い出として語り合えるかもしれない。50年経てば、歴史の証言となるかもしれない。

しかし、それを今やる必要があるのか、はなはだしく疑問に思った。

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