久しぶり(といっても一ヶ月ぶりぐらい)に四谷のジャズ喫茶「いーぐる」に行ってきました。お聞かせ専門では、都内でも数少ない純正ジャズ喫茶です。
しかし、昨日の四谷は暑かった!梅雨明けしたのでしょうか、強い日差しが照りつけて駅前の交差点のところなど砂漠のようでした。
正面の新宿通りをまっすぐ新宿方面へ歩いていくと、すぐに見つかります。
いつも携帯のカメラで撮影していたので、薄暗い店内はアップに耐えられるものがなかなかなかったのですが、今回はご自慢のデジカメを携えていたので、撮影してみました。
私がひそかに思っていることですが、この席がこのお店のベストポジションで、正面のJBL2台のちょうど真ん中に陣取り、左手にはレコード室が見え、さらに演奏中のLP、CDのジャケットがすぐに見られる位置なのです。暑かったのでふだん頼まないアイスコーヒーを注文。
音楽のほうは、この日どういうわけかずっとアナログがかかっていました(CDプレイヤーが壊れていたのでしょうか?)
Freddie Hubbard: Here to Stay (Blue Note)
フレディーはマイルスから「練習しすぎてだめになった」などと酷評されていますが、この時期の演奏は実にいいですね。驚くべきはそのサウンドの一貫性で、映画『ラウンドミッドナイト』のときと同じような甘いサウンドがときおり聴けます。
Roland Kirk: In Copenhagen (Verve)
ローランド・カークは、『あふれ出る涙』といったアルバムタイトルや抱えていた障がい、ミンガスとのセッションや演奏スタイルから、相当重めのミュージシャンではないかと思って一時期敬遠していましたが、最近では「この人こそ、本当のエンターテイナーではないか」と思うようになってきました。このアルバムでも、ソロ中に延々コンファメを引用したり、サックスのみならず笛やハーモニカまで繰り出してブルースを吹いたりと大いに楽しんでいます。
Jutta Hipp: With Zoot Simis (Blue Note)
これは有名なアルバムですが、いーぐるの装置で、しかもアナログで聴くとしみじみと心に染み渡ります。そう、かの名演「コートにすみれを」です。
この3枚を聞いたあたりで時間も来たので店を後にしました。丸の内線四ツ谷駅のホームからは、ホテルニューオータニが見えます。この建物、角川映画『人間の証明』で登場したんですよね。ビルの上のラウンジが麦わら帽子に見えて、被害者が入っていったという設定でした。
麦わら帽子ねぇ・・・