Stipula I Castoni Agata

「イ・カストーニ」はイタリアの万年筆メーカー、スティピュラの製品です。このペンの特徴は美しいレジンの軸と、クリップに埋め込まれた貴石で、これはagata(agate; メノウ)が埋められています。軸は光の当て方で茶にも緑にも見える綺麗なもの。現行品ではずいぶん整理されてしまっていますが、これを手に入れた当時はかなり何種類も出していました。私はこのメノウのほかにアメジストも求めて買いました。メノウが埋め込まれたクリップがこれです。

i castoni 2

ペン先はBですが、購入した川窪万年筆にお願いしてスタブに研いで貰いました。スタブとは先が扁平になったペン先で縦に太く横に細い字が書けるのが特色ですが、これを斜め45度に構えるとカリグラフとして使え、真横に持てば写譜ペンとして使えるわけです。実際にこのペンは写譜ペンとして利用しています。

i castoni 1

インクも豊富に流れぬらぬらした書き味なのですが、イタリア物によくある通り工作精度がいまひとつです。このペンの場合クリップとキャップの接合部分に隙間があるらしく(息を吹き込めば分かります)、インクを入れたまま放置しておくといわゆる「煮詰まり」を引き起こしてインクが濃くなります。しかもサックス用の譜面の場合水がかかる可能性を考え、耐水性のある古典BBインクを使わなければならないので面倒です。以前の記事でも書いたとおり詰まりやすいんですね。仕方がないので楽譜はなるたけまとめて書くようにし、書き終わったらこまめに水洗いをしています。

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