一週間ほど前から篆刻をはじめました。これまで使っていた蔵書用の消ゴム印が経年変化でドロドロに溶け出して、醜く机の引き出しに貼りついていたので決意して開始しました。
ということですぐにも蔵書印を彫ろうと思ったのですが、この「蔵」という字はきわめて難しい、特に篆書体だと何かヒエログリフのような佇まいさえ感じさせる文字なので、はじめたばかりで硬い石に彫るのは無理だと感じ、まずは姓名、そして私の雅号を刻んでみることにしました。それがこれ。
上が私の姓名を刻んだもの、下が雅号「酩丁」を刻んだものです。上のように白抜きの文字(すなわち字を彫り込んだもの)を白文といい、下のように赤い文字(すなわち字を彫り出したもの)を朱文と呼ぶそうです。下手くそで恥ずかしいですが、集中力を養ういい訓練になりそうです。また、字を見ながら鏡文字を書くので右脳(だか、左脳だか、小脳だか、とにかく脳味噌近辺)の訓練にもなるんじゃないかとひそかにほくそ笑んでいます。