紅茶の淹れ方

自分で言うのもおこがましいけれど、紅茶を淹れるのは上手いほうだと思います。それもそのはずで10年以上毎日紅茶を淹れ続けて、それでも上達しないとなると、むしろそちらのほうが問題です。

以前に、西洋史の前川さんがうちに遊びに来て、奥で使っている火鉢・・・じゃなくて、紅茶を淹れてあげたのですが、美味しかったそうで、自分でも試してみたけれど、思うような濃さにならない。思い切って茶葉を増やしたら渋くて飲みづらいものになったと、後で連絡がありました。このことから分かるように、紅茶を上手く淹れるというのは、適量の葉で十分な濃さを稼ぎ出すことだといえるわけです。

コツというほどのものはなく、もともと体系的にではなく体験的に習得したものなので、なかなか伝えづらいものがあります。ネットを検索していると水からポットからカップまでこだわった非常に神経質な淹れ方を勧めていて、「そんな淹れ方で毎日紅茶を飲んでいたら神経症を患うだろ」と思わざるを得ないものもあります。しかし、非常に合理的で自分が普段やっているお手前をそのまま文字化したようなすばらしい解説があったので紹介します。

おいしい紅茶の入れ方

特に重要なのがお湯の沸き加減についての記述です。他の本やネットを見ると、「沸いたらそのまま3分程度沸かしぬく」と書いてあるものが多いのですが、これは致命的な間違いです。上のリンク先の方がおっしゃっているように、沸き始め・大きな泡の出始めで入れないと大半の葉が沈んでしまい、薄くて腰のくだけた色と味の紅茶になってしまいます。このことに気をつけるだけで、ずいぶん紅茶の味が変わると思いますから、試してください。

私の場合は、沸き始めて細かい泡が出て来る頃合になったらポット、カップ、ミルク入れ等にお湯を移し温め始めます。その後やかんを火に戻し、ミルク入れのお湯を捨ててそこにミルクを注いだり、ポットのお湯を捨ててそこに茶葉を入れたりしているとちょうどいい頃合になるので一気にお湯を注ぎます。この辺の動作がよどみなく出来るので自分で「お手前」などと呼んでいるわけです。

2 Responses

  1. 楽しく読ませていただきました。

    Gさん、おいしいアールグレイの銘柄教えてください。

    できれば、毎日飲めるくらいのお手ごろな価格のやつ。

    今は、フォーションを試しています。まぁまぁかな?

  2. みきみきさん、コメントありがとうございます。

    アールグレイといえばジャクソン(Jackson)がおすすめです。大手のデパートでは必ず扱っていると思いますから、手に入ると思います。

    また、紅茶専門店のルピシアが全国に店舗を展開しているので、覗いてみてはどうでしょう?店頭に茶葉を展示していて、香りを嗅がせてもらえますよ。

Leave a Reply

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.