カーオ・ホーム・マリ

別件でネット検索をしていたら15年前ぐらいに起こった米騒動の記事に出くわし、当時のことを思い出しました。周りでは「タイ米は美味しくない」が一般的な意見でしたが、私自身はそうでもありませんでした。もともと米を炊く時は指定の水よりも大幅に少なくして炊き、歯が折れそうなほど硬いご飯が好きだったので、割といけそうだなと思っていました。あれから15年。今ではネットで簡単にタイ米が手に入るようです。しかも、当時は「香りの強い米は日本人には合わない」ということで香りのない米が輸入されていたようですが、今は香りの強いタイの高級米も手に入るということをはじめて知りました。

ということでタイ香り米(ジャスミンライス)を通販で購入しました。5kgで2,300円。普段食べているセールで2千円未満の国産米よりは高いですが、暑くてカレーなど香辛料の効いたものを食べるこの時期には最適かなと思ったわけです。

jasmin rice

宅急便で到着して、開封するやいなや、話には聞いていたけれど強烈な香り!香ばしいような懐かしいような、一種独特の糠のにおいです。この香りだけで脱落する人は多いかもしれませんが、逆に病み付きになる人も多いと思います。

炊き方は諸説ありますが、最初なのであまり難しい手順は踏まずに、ザルにとってさっと洗い、普段より少な目の水で(袋裏の説明には1:1と)、浸け置きせずに炊いて蒸らし時間を長めにとりましたが、炊飯中に香りが台所中に満ち溢れます。国産米を炊いているときのちょっと硫黄のような香りが私は苦手でしたが、この香りならOKです。

おかずですが、タイ料理の仕方など知らないので、コンビニに行ってタイ式カレーのレトルトを買ってきて一緒に食べてみました。しかし、タイ料理(というよりココナツミルク)の苦手な私にはいまいちです。なんか鼻につく感じがあって、これは「米が原因なのかカレーがそうなのか分からないけれど、米だったら失敗だったなー」と軽く失望。

翌朝、やはりおかずがないので(一人暮らしで夏場だと、調理したものがすぐ傷むので惣菜生活になります)、不安ながらも生卵をかけて食べたら、これがばっちり!いや驚くほど卵かけご飯に合います。卵の生臭さが中和され、バラバラご飯が卵を程よく吸って上手く絡み合います。これは発見でした。そして甘い。普段食べている国産米のグレードがグレードだけに、コシヒカリなどと比べたら分かりませんが、いつもの米より数倍甘味が感じられました。

夕飯は本命の炒飯にでもしようと思ったのですが、ちょうど惣菜ハンバーグが安売りしていたので、これと生野菜を買ってロコモコ風にしてみました。国産米よりも相性がよかったことは言うまでもありません。

常食しそうな勢いで入れ込んでいます。

ちなみにタイトルは、タイ香り米のタイ語、直訳すれば「ジャスミンの香りがするお米」だそうです。

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