キャンパスの変化

脳内クイズみたいなもので、写真の一部が徐々に変化して、最後はまったく違う絵になるやつありますね?あれが非常に不得意です。ビフォーアフターの写真を二枚見せられれば気づくのですが、徐々に変化していくという点で降参。同じように、ずっと住んでいる八王子の変化にもかなり無頓着で、20号沿いなど相当変化しているはずなのに、いつも所与のもの、こういうものとして眺めているので、久しぶりに来た友人と歩いて「ここずいぶん変わったね!?」といわれても、しばらくはきょとんとしています。しかしこれも無理からぬことで、現実に生活している場なので、常に古い町の姿を記憶から追い出して新しい姿に構築しなおすことで、場を生きているわけです。いつまでも「かつてエイラクリブランがあって、いまはモスのある交差点を右に曲がる」とか「FAM、いやその前は大丸があった横山町3丁目のバス停を下りて徒歩2分」などという空間理解では身が持ちません・・・

キャンパスも同じようなもので、確実に変化しているんですが、そのことを指摘されないとなかなか気づきません。ちょうど中央体育館とS教室の解体が始まり、新総合教育棟建設が着工される時期なので、キャンパスの姿をとどめて、自分の記憶の補完に役立てたいと思います。

中体の周りには工事用の柵が設置され、「いよいよ解体だなぁ」という風情です。

工事のための柵の上から野音方面を
工事のための柵の上から野音方面を

私の青春の舞台ともなったロンドン喫茶と中体裏。

閉店して一年以上たちます
閉店して一年以上たちます

ここで何度徹夜したことか・・・
ここで何度徹夜したことか・・・

新しく出来たものに創大門があります。実は私もこのときが始めて。この日は試験日だったので学生さんも普段より少なく、試験を終えて帰る若者と、ベンチで試験勉強をしている女子学生が見えます。

彼は試験どうだったのでしょうか?
彼は試験どうだったのでしょうか?

文学の池は健在です。

彼らは何を語らっているのか
彼らは何を語らっているのか

思索橋。昔は途中までしかない木の桟橋で、途中まで行った人が「この先どうすればいいんだろう?」と思索することから思索橋と名づけられたという伝説が。いまは講堂方面に渡れる立派な橋になっています。

真夏でもこのあたりは涼しい
真夏でもこのあたりは涼しい

別荘地のクラブハウスのようなたたずまいの食堂セントラル(旧パリ)。昔は2階が教職員専用でビールも飲めたのですがいまはありません)。

森閑としているようですが、学生たちの笑い声が聞こえます
森閑としているようですが、学生たちの笑い声が聞こえます

中央図書館も少し手直しして、下から見上げるとなかなか勇壮な姿になっています。

象牙の塔になることは戒めたいです
象牙の塔になることは戒めたいです

また、折に触れて写真を載せていきたいと思っています。

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