左文字と右京

先日水谷豊主演の『探偵左文字進』を観ましたが、凝った作りでした。倒叙なのでネタバレになりませんが、最初のところでグレン・ミラーのEP盤やジャズ・メッセンジャーズのBN盤が映ったり、国分佐智子が左文字のところに相談に来た時バックで流れているのがサッチモの『バラ色の人生』だったりとこだわりが感じられました。

死に際にはグレン・ミラーの『ムーンライトセレナーデ』を聴きたいといっていた作曲家の言葉を利用してトリックを思いつく犯人、ところがレコードを針で傷つけてしまい、実際にかけると針が飛んで同じところを繰り返すので「こんなレコードを死に際に聴くかな?」と左文字が疑問に思う、という展開です。私は、EP盤のジャケットがジェイムス・スチュアート、つまり『グレン・ミラー物語』の主演俳優だったので、「ひょっとすると、サントラなのでミラー本人の演奏ではないことから疑問が湧くのかな」と憶測していましたが、さすがにそこまでオタッキーには作っていませんでした 😛

しかし、出演者が『相棒』とかぶるかぶる。アシスタントの戸田恵子は『相棒』では亀山薫の姉だし、犯人の石橋凌は裁判長でした。犯人の秘書をやっていたのが山中崇史、芹沢君です。

その『相棒』ですが、こちらも今回は倒叙っぽい作り。しかし江藤潤は一回死んでますね。あの時は×殺。 さて今回は?荻野目さんも以前に漫画家役で出たような気がしていましたが、それはイノッチ主演の『9係』でした。

次回は大河内浩が出るようです。またも『12人の優しい日本人』メンバーの一人ですね。悪役や癖のある役が専門の名バイプレイヤー。公式のあらすじを読むかぎり、本格推理のようで楽しみです。

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