採点のときはラッション・ペンやペンテルのサインペンのようなフェルト・ペンを使います。万年筆で丸やチェックをシャッと書くとペン先が痛みそうだし、おまけにやはり疲れるんですね、フェルトペンほどは当たりが柔らかくないから。
しかし、たとえば何かコメントを書き加えたりしなければならないときはフェルト・ペンでは字が太くなりすぎるので万年筆の出番となるわけです。
いま採点のコメントやペーパーの校正用に使っているのが見るからに赤いPelikan Traditional 200スケルトン(通称ペリスケ)の赤軸です。スチールペン先ですが当たりが柔らかく重宝しています。ペン先はM。ほとんど気を使わないペンですが、さすがに採点時の激しいストロークはペン先によくないと思います。
隣に写っている瓶はインク瓶で、"Private Reserve Fiesta Red"です。このフィエスタ・レッドは昔の"Omas Amerigo Vespucci"に似て臙脂に近い感じの渋めの赤です。汚い字ですが筆跡はこういう色です。
ちょうどインクを入れたばかりなので少し薄く水くさい色合いですが、いい感じで煮詰まってくるとくっきりとして渋い赤になります。