実はこの本、じっくりと読んではいないのですが平塚の交流座で知り合った方(副白ゆり長さん)のことが載っているので紹介させてもらいます。この本は産婦人科医の著者が全国の産婦人科医から聞き取り調査を行い、子供たちの「生まれる前の記憶」、いや「おなかに入る前の記憶」を中心に収集したものです。彼女(平塚の知り合い)のお子さん(次男坊)もまた、こうした記憶を持っていたらしく、言葉が話せるようになるとこう言ったそうです。「僕は誰のおなかに入ろうか考えていた。そうしたらパパとママを見つけ、すごく優しそうだったんで、選んできたんだよ」って。
たしかにこうしたことには疑問を持つ人も多いかもしれません。しかし、たとえどんな親や環境に生まれついたとしても、それを「産んでと頼んで産んでもらったんじゃない」と拒絶するのではなく、「私は、願ってこの親と環境のもとに生まれてきたんだ」ととらえることはとても大切なことだと思います。そしてそれは、こう思ったからどうなるとか、それは客観的に証明可能であるというものでは決してなく、自分の決断でそう思い定めてその人生を生きていくという倫理的かつ実践的なものであることはいうまでもありません。