学生時代、友人たちと中野山王にある「中野飯店」でよく飯を食べていた。
私が中華を食べる時まず気にするのが油通し。これをしないで野菜をいじいじと炒めている店は論外、火が通る頃には野菜の水分と灰汁が出てしまって、炒めているのか煮ているのか分からない仕上がりで味も悪くなるからだ。「中野飯店」はきちんと油通しした野菜を手早くざっと炒めるので、野菜がしゃっきりしていて実に美味い。
ここでよく注文したのが木須肉(ムースーロウ)。豚肉ときくらげをメインに卵やたけのこ、ほうれん草を使った炒め物だ。
あるとき、友人たちが行った時私がいないのに気づいた店のおばちゃんが「あれ?木須肉を食べるお兄さんは?」と訊いてきたそうだ。当時映画『ダンス・ウィズ・ウルフ(狼と踊る男)』がヒットしていたこともあって、私のインデアンネームは「ムースーロウを食べる男」と決まった次第 🙂
今日の昼、最近のお気に入り「大珍飯店」に行くと、ランチ定食として木須肉が出ていたので注文してみた。これは普段のメニューにはないもの。
iPhoneのカメラで撮ったのでいまいちだが、人参も入って彩り豊かで美味しかった。